残り5試合の壮絶バトル。優勝、昇格、プレーオフ進出、そして残留争いを勝ち抜くのはどこだ【明治安田J3リーグ第34節プレビュー】
 イチオシスト
            イチオシスト
        いよいよ残り5試合となった明治安田J3リーグ。優勝争い、昇格争い、昇格プレーオフ出場権争い、そして残留争いとそれぞれのバトルがし烈を極める中での“ラスト5”は、どのカードも白熱の戦いが予想され、目の離せない試合が目白押しである。
 ヴァンラーレ八戸・澤上竜二(C)VANRAURE
ヴァンラーレ八戸・澤上竜二(C)VANRAURE首位に立つヴァンラーレ八戸にとっては、クラブの歴史を変えるための残り1カ月となる。石﨑信弘監督が率いて4シーズン目となった今シーズンは序盤から安定して勝点を重ね、上位争いを展開。第22節で首位に立つと、一度もその座を譲ることなくトップを走り続けてきた。前節、今シーズン2度目の5連勝で迎えた2位・栃木シティとの天王山こそ後半アディショナルタイムの失点で敗れたが、それでも首位に立っている事実は揺るがない。自分たち次第でクラブ史上初のJ2昇格をつかみ取れる位置にいる。
その意味ではホーム・プライフーズスタジアムに戻って、ギラヴァンツ北九州と戦う今節は大事なリスタートの一戦となる。とにかく今シーズンはホームゲームにおける勝率が圧倒的に高く、唯一の敗戦はホーム開幕戦となった3月の第4節SC相模原戦のみ。以降の16試合は13勝3分けと負け知らずという成績だ。今節は中盤の要である永田一真が出場停止から戻ってくるだけに、ここでしっかりと勝点3を手にして、“ラストスパート”を仕掛けたい。
2位の栃木Cは前節の首位攻防戦を制したことで負けなしを『6』に伸ばし、首位八戸に2ポイント差と肉薄。3位鹿児島ユナイテッドとの差を勝点6と広げ、自動昇格圏内で残り5試合を迎えることになった。ここからは、しびれる局面、ゲームを乗り越えていく必要があるが、JFLからJ3に昇格を果たした昨シーズンの成功体験はチームとしての大きな強み。90+5分に劇的な決勝点を挙げて勝利した前節の勢いそのままに、遠いアウェイの地・沖縄でFC琉球を倒して帰りたい。
J2昇格プレーオフ争いに目を移すと、ツエーゲン金沢がその争いを大きく賑わせている。前節・福島ユナイテッド戦に勝利し、今シーズン最長を更新する6連勝を果たしたことで、ついにプレーオフ圏内の6位に浮上。苦しんだ前半戦から一転して後半戦に立ち直りを見せ、直近10試合を9勝1敗の成績で駆け抜けてきた。今節はホームでJ3残留争いを戦うザスパ群馬と対峙する。相手は死に物狂いで戦ってくるだろうが、しっかりと退け、さらなる上を目指したい。
J3残留争いという意味では、勝点35で16位のAC長野パルセイロと、勝点34で17位の高知ユナイテッドが対峙する直接対決は注目だ。その両チームの下に位置する18位の群馬と19位のカマタマーレ讃岐は勝点31。早く残留争いから抜け出すためには、ここでの勝点3が大きな意味を持つことは明らか。裏を返せば、ここでの敗戦が最後の最後まで残留争いに巻き込まれることにつながってしまう。引き分けでは“共倒れ”となるだけに、お互いに負けない戦いをしながらも、どこでリスクを冒し、勝点3を奪いにいくかがカギとなる。
その残留争いで窮地に追い込まれているのが、最下位のアスルクラロ沼津。前節で痛恨の逆転負けを喫して3連敗となり、ここまで勝点24と唯一の勝点20台で、自力でJ3に残るためには5試合で7ポイントをひっくり返さないといけない状況にある。何よりもまず大事になるのは自分たちが勝点を積み上げること。SC相模原をホームで迎え撃つ今節は必勝を期すゲームとなる。
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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