「もうプレーできないかと思った」 34歳のJ・エワート・シャドフ、怪我を乗り越え246試合目の初勝利
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イチオシスト
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イチオシ編集部 旬ニュース担当
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<シュライナーズ・チルドレンズ・オープン 最終日◇9日◇TPCサマリン(米ネバダ州)◇7255ヤード・パー71>
米女子ツアー12年目、246試合目で米女子ツアー初優勝を挙げた34歳のジョディ・エワート・シャドフ(イングランド)。今シーズン10人目の初優勝者で、イングランド出身の選手としては11人目の快挙となった。優勝インタビューでは「まだ実感が湧かない」と笑顔を見せた。
初優勝への道のりは険しかった…最終日のハイライト動画
最終日は4打リードでスタートしたが、初優勝への道のりは決して簡単ではなかった。3番でボギーが先行。6番ホールで早くもリードはなくなり、3バーディを奪った同組のパウラ・レト(南アフリカ)に追いつかれた。8番パー5をともにバーディとすると、9番ではボギーを叩き、レトに逆転されて折り返した。
しかし、「バックナインでは何が起こるかわからないと自分に言い聞かせた」というシャドフは、その後12、14番でバーディを奪って再び首位に並ぶ。すると、上がりの16、17番で2つのボギーを叩いたレトが後退して抜け出した。最終18番ホールはパーオンに成功し、2パットのパーで優勝という場面。「できるだけ近づけるように集中した」とファーストパットを30センチに寄せて勝利を確実なものにしたが、「1フットのパットは私には20ヤードくらいに感じたわ」と緊張しながら沈め、歓喜の瞬間を迎えた。
「私のキャリアの中で、こんなことが起こるとは思ってもみなかったことが何度もありました。長い間このときを待っていたんです。この瞬間に本当に感謝しています」と喜んだ。
この数年は怪我に苦しみ、昨シーズンは19試合の出場で11度の予選落ち。賞金ランキングは105位まで沈んだ。「昨年は本当に大変でした。もう今年はプレーできないと思った時期もありましたが、ギブアップせずにきょうここに立ってプレーできたことは、本当に最高なことです」と苦しい時期を振り返り、「チームのみんなは私が本当にダメだったときに味方になって自分を信じさせてくれた」と感謝の気持ちを述べた。
前日はあまり眠れなかったが、メンタルコーチとゴルフコーチとともに、「たくさん呼吸して、すべてがうまくいくと自分に言い聞かせました。だから結果がどうあれ、それが私にとって一番大事なことだったかもしれないわ」と気持ちを落ち着かせるように努めた。そして終盤の緊張した場面でもキャディと状況を整理しながら、同じことを考えていたという。
そして、背中の怪我に悩まされていたシャドフは、1年前からゴルフコーチとスイング改造に取り組み、「腰の回転の仕方を変えて腰の負担を軽くした」。その結果、下半身を使えるようになって飛距離は伸び、故障も起きていない。まさにチーム一丸の勝利だった。そのうえで、「逆境を乗り越えて戦うことができると学びました。緊張のなかでもプレーできる。勝ったことでそれを自分自身に証明できたと思います」と自身の成長を感じている。
国内女子ツアーと同じように、米国女子ツアーでも19歳のアタヤ・ティティクル(タイ)が今季2勝を挙げるなど、勢いのある若手が次々と出現。そのなかで34歳のシャドフが今シーズン10人目の初優勝者に名を連ねた。「私は11〜12年ツアーに参加しているので、その進化を見てきました。若い選手がどんどん出てきて、もっと頑張らなきゃと思わせてくれる」。その諦めずに努力し続ける姿は、若手たちにとってはお手本になっていきそうだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
米女子ツアー12年目、246試合目で米女子ツアー初優勝を挙げた34歳のジョディ・エワート・シャドフ(イングランド)。今シーズン10人目の初優勝者で、イングランド出身の選手としては11人目の快挙となった。優勝インタビューでは「まだ実感が湧かない」と笑顔を見せた。
初優勝への道のりは険しかった…最終日のハイライト動画
最終日は4打リードでスタートしたが、初優勝への道のりは決して簡単ではなかった。3番でボギーが先行。6番ホールで早くもリードはなくなり、3バーディを奪った同組のパウラ・レト(南アフリカ)に追いつかれた。8番パー5をともにバーディとすると、9番ではボギーを叩き、レトに逆転されて折り返した。
しかし、「バックナインでは何が起こるかわからないと自分に言い聞かせた」というシャドフは、その後12、14番でバーディを奪って再び首位に並ぶ。すると、上がりの16、17番で2つのボギーを叩いたレトが後退して抜け出した。最終18番ホールはパーオンに成功し、2パットのパーで優勝という場面。「できるだけ近づけるように集中した」とファーストパットを30センチに寄せて勝利を確実なものにしたが、「1フットのパットは私には20ヤードくらいに感じたわ」と緊張しながら沈め、歓喜の瞬間を迎えた。
「私のキャリアの中で、こんなことが起こるとは思ってもみなかったことが何度もありました。長い間このときを待っていたんです。この瞬間に本当に感謝しています」と喜んだ。
この数年は怪我に苦しみ、昨シーズンは19試合の出場で11度の予選落ち。賞金ランキングは105位まで沈んだ。「昨年は本当に大変でした。もう今年はプレーできないと思った時期もありましたが、ギブアップせずにきょうここに立ってプレーできたことは、本当に最高なことです」と苦しい時期を振り返り、「チームのみんなは私が本当にダメだったときに味方になって自分を信じさせてくれた」と感謝の気持ちを述べた。
前日はあまり眠れなかったが、メンタルコーチとゴルフコーチとともに、「たくさん呼吸して、すべてがうまくいくと自分に言い聞かせました。だから結果がどうあれ、それが私にとって一番大事なことだったかもしれないわ」と気持ちを落ち着かせるように努めた。そして終盤の緊張した場面でもキャディと状況を整理しながら、同じことを考えていたという。
そして、背中の怪我に悩まされていたシャドフは、1年前からゴルフコーチとスイング改造に取り組み、「腰の回転の仕方を変えて腰の負担を軽くした」。その結果、下半身を使えるようになって飛距離は伸び、故障も起きていない。まさにチーム一丸の勝利だった。そのうえで、「逆境を乗り越えて戦うことができると学びました。緊張のなかでもプレーできる。勝ったことでそれを自分自身に証明できたと思います」と自身の成長を感じている。
国内女子ツアーと同じように、米国女子ツアーでも19歳のアタヤ・ティティクル(タイ)が今季2勝を挙げるなど、勢いのある若手が次々と出現。そのなかで34歳のシャドフが今シーズン10人目の初優勝者に名を連ねた。「私は11〜12年ツアーに参加しているので、その進化を見てきました。若い選手がどんどん出てきて、もっと頑張らなきゃと思わせてくれる」。その諦めずに努力し続ける姿は、若手たちにとってはお手本になっていきそうだ。
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記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
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