アマチュアV→中間テスト 高2の後藤あいが2日連続『72点』で予選通過「目標はクリアできました」
<ECCレディス 2日目◇16日◇北六甲カントリー倶楽部 東コース(兵庫県)◇6502ヤード・パー72>
先週のステップ・アップ・ツアー「SkyレディスABC杯」で史上7人目のアマチュア優勝を達成した後藤あい(兵庫・松蔭高2年)は3バーディ・3ボギーの「72」で回り、トータルイーブンパーの41位で予選を通過した。44位からアウトの第1組でティオフし、予選カットライン上でのプレーに「どんな試合でも予選通過が目標。でも、今週は特に通りたかった。ホッとしています」と安どの笑みを浮かべた。
神戸市内の全日制普通科高に通う16歳。学校では開幕前日の14日から3日間の日程で中間テストが始まった。後藤も2科目を受けたが、2日目と最終日は今大会と重なるために欠席。受けられなかった科目については、登校する来週に学校側と相談し、日程などを調整するという。
ゴルフに集中できる環境が整っている通信制の高校とは違い、本分はあくまで学業。登校した際には、校長先生にも祝福を受けたが「『勉強も頑張ってね』と言われました」と、苦笑しながら地元兵庫での2連戦に挑んでいる。
「先週は優勝した翌日の土曜日に学校に行きました。学校はお休みだったけど、先生にお願いして教室のカギを開けていただき、溜まっていたプリントを持って帰って、勉強していました。かなり大変だけど、自分で決めたことなので大丈夫です」
この大会が終われば普通の高校生に戻ることになるが、学校に行ってもクラスメートは誰もいない。実は来週はシンガポールへの修学旅行があり、後藤は当初の予定では試合が入っており、早い段階でキャンセルをしていたという。
平日の練習時間は1時間と限られた中で成し遂げたステップV。2週前の「日本女子オープン」で痛めた右手の状態が思わしくなく、史上初のアマチュア2週連続Vは厳しい状況だが、今大会が今年最後の試合とあって、あすの最終日が“打ち納め”。驚異の飛距離で女子ツアーを席巻したスーパー高校生は「最終日は思い切ってやるだけです」と気合をにじませた。(文・臼杵孝志)
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