宮本勝昌が地元で狙う史上2人目の“3連覇”「プラス材料には…」 海外留学中の息子の成長に感銘も
<ファンケルクラシック 事前情報◇16日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6986ヤード・パー72>
昨年大会で自身初の大会連覇を達成した宮本勝昌が、地元・静岡県の裾野カンツリー倶楽部に戻ってきた。大会3連覇、そして出場2試合連続優勝をかけて3日間に挑む。
2週前の「コマツオープン」で今季3勝目を挙げた宮本は、翌週の「トラストグループカップ 佐世保シニアオープン」には出場せず、夫人とともに息子の留学先であるオーストラリアへ。久しぶりに家族団らんの時間を過ごした。「人生では(めったに)ないですからね、子どもと10カ月も離れることは。成長も感じて、とても感動しましたし、すごく誇らしかったです」と、父親の顔をのぞかせた。
1995年にプロ転向し、翌年からツアーを転戦し続けている宮本にとって、家族での海外旅行は「初めてなんじゃないかな」という。「必ずゴルフがくっついてくるからね」と、試合で海外に行く際に観光することはあっても、ゴルフクラブを持たずに遠出することは記憶にない。息子の成長を実感し、家族とのひと時に「とても良かった」と笑顔を見せた。
そうしたリフレッシュを経て挑む今大会だが、「連覇とか2連続優勝とか、試合が始まるまではこうやって言っていただけるのでありがたいですが、全くプラス材料にはなりません。あすからはおそらく、自分のなかの(快挙への)意識は完全に消えてスタートを迎えると思います」と、気負わない姿勢を示した。
「全くプラス材料にはならない」と言う理由は、やはり記録への重圧が大きい。「スタートはみんな一緒ですし、意識すればするほどプレッシャーがかかりますから」。レギュラーツアー通算12勝、シニアツアー4年目にして通算9勝を挙げるベテランだからこそ、プレッシャーとの付き合いかたは心得ている。
それでも「会う人、会う人に声をかけてもらえるのは本当にうれしいですよ。そう言ってもらえるうちが華だと思っています」と、ディフェンディングチャンピオンに向けられる声には素直に喜んだ。
3連覇となれば、2001〜03年大会を制した高橋勝成に続く史上2人目の快挙。「もちろん、どの大会も優勝を目指しています。今回も優勝を目指し、結果として3連覇になれば最高です」と意気込む。結果にとらわれず、自分らしいゴルフを貫いていく。(文・高木彩音)
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