中学生以来の“再会”で即投入も ルーキー中村心の悩みを解消したのは新ゼクシオ「球の高さも理想的」
<富士通レディース 事前情報◇16日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
ルーキーの中村心は、今週の会場で“懐かしい感覚”を味わっている。手に握られている真新しいドライバーが、その理由だ。ここまでスリクソン(住友ゴム工業)の『ZXi』を使用してきたが、『XXIO+』という文字が刻まれたヘッドにその心を奪われた。
ただ、これは2年前に発売された13代目のヘッドとは異なる、ゼクシオの最新モデルと思しき一本。女子ツアーでは3週前の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」からテストをする選手を見かけてきたが、それが今週、本格ローンチ。それに、さっそく反応を示したひとりが中村だった。
「中学生の時はゼクシオを使っていたんです。その時から振りやすさ、構えた時の座りの良さを感じていました」。その後はスリクソンユーザーになっていたが、テストをすると、ひさびさの感触を楽しむことに。「振り感がやっぱり好きで、すぐにコースでも打ちました」。一気にハマった様子だ。
昨年のプロテストに合格し、ルーキーとして臨む今季はここまで24試合に出場。そのなかで、悩みも抱えていた。「体重がすごく落ちてしまって…」。アマチュア時代から飛ばし屋としても知られ、今季のドライビングディスタンスは249.61ヤードの14位につけるが、連戦が続くなかで「飛距離も落ちている」と現状を明かす。
しかし、この新クラブを使うと、もともとの性能とその振りやすさも相まって、飛距離も回復。「球の高さも理想的です」とも言い、今週が初めてのテストだったが、即投入する意向も示した。
今週は、これまで“SRIXON”のキャップを被ってきた同社契約選手たちの頭のロゴが“XXIO”にも変わっている。中村もそのひとりで、普段と雰囲気が少し異なる。キャップもドライバーもゼクシオ色に染まる可能性が高い。
今季は4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でプレーオフまで進み2位になったが、14試合で予選落ちするなど苦しい試合も多い。メルセデス・ランキングは77位。現時点で出場できることが決まっている残り5試合で、逆転シード、そして初優勝を目指していくなか、“原点回帰”が終盤戦への切り札になるかもしれない。(文・間宮輝憲)
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