手巻き寿司の聖地で名人に弟子入り!新米職人YOUが学んだ極意:YOUは何しに日本へ?
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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日本を訪れる外国人たちを、空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー!そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分)。
今回のテーマは、「ムキムキ鍛えて!ガツガツ食べる!ハイカロリーYOUのいただきマッスルSP!!」。カロリー高めな95分で、果たして、どんな面白YOUに出会えるのか?
【動画】手巻き寿司の聖地で名人に弟子入り!&世界3位のピザ職人が作る究極ピザ

空港で声をかけたのは、手巻き寿司を食べまくろうとカリフォルニア(アメリカ)からやって来たエリスさん(23歳)。

実はこう見えて、経歴2年目の新人寿司職人(手巻き担当)だ。
勤めるお店は、母国で10店舗展開する人気寿司店「MIKUNI」(1987年創業)。黒いとびっこやスパイシーなマグロの太巻きなど、創意工夫された本格寿司が自慢だ。
しかしエリスさんは、悩みを抱えている。「僕の(握る寿司)は大きさもバラバラで、見た目に納得いってない。職場には日本人もいないんだ」。
そんなわけで、「本場の手巻き寿司を食べて、味はもちろん、職人の技を見たい。その勉強のために日本に来たんだ!」と鼻息が荒い。行くお店は決めてあり、1週間であちこちを巡る予定。一緒について行きたいとお願いすると、快諾してくれたので密着決定!

翌日、向かったのは、食の聖地・築地。「今から行くお店には手巻き寿司の名人がいるらしい。しかも、種類も豊富で手巻き寿司の元祖らしい」とのこと。元祖や聖地だなんて、いったいどんなお店かな!?
ノリノリで入ったのは、「築地玉寿司 晴海通り店」。2階のカウンターに着席し、早速メニューを物色。豊富な種類の手巻きがズラリと並び、エリスさんはテンション爆上がりだ。ドリンクも、寿司本来の味を楽しむために水のみ。
さっとノートを取りだし、気づいたことをメモする。使っている陶器の皿や、ショーケースに並ぶネタの並び順までメモ。店長の高木さん(37歳)に勉強熱心だと褒められると、自分もアメリカで寿司職人をしていると明かす。

そして「ここが三角形の手巻きの発祥と聞いたのですが、本当ですか?」と確認すると、「そうだ」と教えてくれた。
大正13年(1924年)に本店が創業され、1971年に銀座に店舗を出す際、若者に刺さる新メニューを考え、目をつけたのが、前年の「大阪万博」でバズったソフトクリーム。
食べ歩きしやすい形にヒントを得て、円すい型の末広手巻きが爆誕! 1本100円というお手頃価格で大バズリし、年間最高100万本以上を売り上げる人気店に。

エリスさんが初めて注文したのは、1番好きな「とろたく巻」。すると、わずか11秒で握りあげるスピード感に、自分は30~40秒かかるのに…と愕然とする。
1口目は醤油をつけずに食べ、海苔がパリパリしていて美味しいし、自分のとは食感が全然違うと感激!
高木さんは「海苔がパリパリのうちに召し上がっていただけるよう、スピードも求められる。速いだけだと誰でもできちゃうから、“キレイで速い”と特別な存在になれる」とアドバイスをくれた。エリスさんは、この極意を素早くノートにメモする。
ちなみに高木さんは16歳から働き、職人歴は21年。「手巻きをやらせてもらって10000本くらいは作ってきた。自称”名人“です」と笑うが、社内コンクールで2年連続優勝という実績を誇る実力者だ。
そんな名人に、エリスさんはどんどん質問を繰り出す。「新人はまず質の高さと速さ、どちらを極めるべきですか?」と聞くと、「質ですね。速さは慣れてくると、どんどん速くなるので」と高木さん。「シャリはどのタイミングで仕込んでいますか?」と聞くと、「1時間くらい置いて、酢が馴染んでから使います」とサクサク回答してくれた。
その後も、エリスさんの質問は続き、全部で29個も(笑)。

2本目の注文は、「かに身と蟹みそ巻」。中身はベニズワイガニだと知ると、地元でも手に入れば作りたいと夢を描く。3本目「わさびなす巻」、4本目「ほたて巻」、5本目「玉子巻」、6本目「かにサラダ巻」、7本目「ねぎさば巻」、8本目「いくら巻」と食べ進め、どんどん特徴をメモしていく。
こうして、10本の手巻き寿司を堪能。「学んだことを全部同僚たちに教えたい」と目を輝かせると、高木さんが「チャレンジしますか? 手巻き寿司」と、チャンスをくれた。
実は店では、職人から直接教えてもらえる握り体験コースを予約制で実施している。今回はご厚意で、予約なしで体験!

高木さんの隣に立って、まずは普段の握り方をチェックしてもらう。エリスさんのお手並み拝見だが、「100点中20点くらいですかね」(高木さん)。
エリスさんの手巻きは、口を広げて食べなければならないのでNG。「築地玉寿司」では、食べやすさを重視して細目に握るそう。早速、握り方の極意を教わる。
・手巻き寿司の極意①
握り2貫分ほどのシャリを海苔に対して斜めに乗せる。
・手巻き寿司の極意②
海苔の巻き始めにギュッと締める。すると、中身があふれない細身手巻きが完成!

・手巻き寿司の極意③
先端の海苔はV字になるよう握る。
・手巻き寿司の極意④
素早く作り、海苔が湿気る前に提供。

エリスさんは、「ギュッと締めるだけでこんなに変わるなんて! これはウチの職人たちに教えないと!!!」と、目から鱗の極意を知って感激が止まらない。
2本目に挑戦すると、海苔はしなったものの、やや細く握ることに成功した。

3本目は大好きな「とろたく巻」に挑戦。「さっきよりキレイにできた気がする」と見せると、高木さんも「見た目がキレイになった」と褒めてくれた。少しずつレベルアップしているが、手巻きの道のりは長く険しそうだ。
最後に、「巻き方はわかったと思うので、あとは数をこなしてひたすら練習ですね!」と締めの言葉をいただく。エリスさんも、「名人みたいに速くてキレイな手巻きが作れるように頑張る!」と決意を新たにし、高木さんに何度もお礼を伝え、密着は終了!
「手巻き寿司のことをもっと理解することができたよ。いつか僕も”手巻き名人”になるぞ!」と燃えるエリスさん、一人前目指して頑張ってね!
今回のテーマは、「ムキムキ鍛えて!ガツガツ食べる!ハイカロリーYOUのいただきマッスルSP!!」。カロリー高めな95分で、果たして、どんな面白YOUに出会えるのか?
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空港で声をかけたのは、手巻き寿司を食べまくろうとカリフォルニア(アメリカ)からやって来たエリスさん(23歳)。

実はこう見えて、経歴2年目の新人寿司職人(手巻き担当)だ。
勤めるお店は、母国で10店舗展開する人気寿司店「MIKUNI」(1987年創業)。黒いとびっこやスパイシーなマグロの太巻きなど、創意工夫された本格寿司が自慢だ。
しかしエリスさんは、悩みを抱えている。「僕の(握る寿司)は大きさもバラバラで、見た目に納得いってない。職場には日本人もいないんだ」。
そんなわけで、「本場の手巻き寿司を食べて、味はもちろん、職人の技を見たい。その勉強のために日本に来たんだ!」と鼻息が荒い。行くお店は決めてあり、1週間であちこちを巡る予定。一緒について行きたいとお願いすると、快諾してくれたので密着決定!

翌日、向かったのは、食の聖地・築地。「今から行くお店には手巻き寿司の名人がいるらしい。しかも、種類も豊富で手巻き寿司の元祖らしい」とのこと。元祖や聖地だなんて、いったいどんなお店かな!?
ノリノリで入ったのは、「築地玉寿司 晴海通り店」。2階のカウンターに着席し、早速メニューを物色。豊富な種類の手巻きがズラリと並び、エリスさんはテンション爆上がりだ。ドリンクも、寿司本来の味を楽しむために水のみ。
さっとノートを取りだし、気づいたことをメモする。使っている陶器の皿や、ショーケースに並ぶネタの並び順までメモ。店長の高木さん(37歳)に勉強熱心だと褒められると、自分もアメリカで寿司職人をしていると明かす。

そして「ここが三角形の手巻きの発祥と聞いたのですが、本当ですか?」と確認すると、「そうだ」と教えてくれた。
大正13年(1924年)に本店が創業され、1971年に銀座に店舗を出す際、若者に刺さる新メニューを考え、目をつけたのが、前年の「大阪万博」でバズったソフトクリーム。
食べ歩きしやすい形にヒントを得て、円すい型の末広手巻きが爆誕! 1本100円というお手頃価格で大バズリし、年間最高100万本以上を売り上げる人気店に。

エリスさんが初めて注文したのは、1番好きな「とろたく巻」。すると、わずか11秒で握りあげるスピード感に、自分は30~40秒かかるのに…と愕然とする。
1口目は醤油をつけずに食べ、海苔がパリパリしていて美味しいし、自分のとは食感が全然違うと感激!
高木さんは「海苔がパリパリのうちに召し上がっていただけるよう、スピードも求められる。速いだけだと誰でもできちゃうから、“キレイで速い”と特別な存在になれる」とアドバイスをくれた。エリスさんは、この極意を素早くノートにメモする。
ちなみに高木さんは16歳から働き、職人歴は21年。「手巻きをやらせてもらって10000本くらいは作ってきた。自称”名人“です」と笑うが、社内コンクールで2年連続優勝という実績を誇る実力者だ。
そんな名人に、エリスさんはどんどん質問を繰り出す。「新人はまず質の高さと速さ、どちらを極めるべきですか?」と聞くと、「質ですね。速さは慣れてくると、どんどん速くなるので」と高木さん。「シャリはどのタイミングで仕込んでいますか?」と聞くと、「1時間くらい置いて、酢が馴染んでから使います」とサクサク回答してくれた。
その後も、エリスさんの質問は続き、全部で29個も(笑)。

2本目の注文は、「かに身と蟹みそ巻」。中身はベニズワイガニだと知ると、地元でも手に入れば作りたいと夢を描く。3本目「わさびなす巻」、4本目「ほたて巻」、5本目「玉子巻」、6本目「かにサラダ巻」、7本目「ねぎさば巻」、8本目「いくら巻」と食べ進め、どんどん特徴をメモしていく。
こうして、10本の手巻き寿司を堪能。「学んだことを全部同僚たちに教えたい」と目を輝かせると、高木さんが「チャレンジしますか? 手巻き寿司」と、チャンスをくれた。
実は店では、職人から直接教えてもらえる握り体験コースを予約制で実施している。今回はご厚意で、予約なしで体験!

高木さんの隣に立って、まずは普段の握り方をチェックしてもらう。エリスさんのお手並み拝見だが、「100点中20点くらいですかね」(高木さん)。
エリスさんの手巻きは、口を広げて食べなければならないのでNG。「築地玉寿司」では、食べやすさを重視して細目に握るそう。早速、握り方の極意を教わる。
・手巻き寿司の極意①
握り2貫分ほどのシャリを海苔に対して斜めに乗せる。
・手巻き寿司の極意②
海苔の巻き始めにギュッと締める。すると、中身があふれない細身手巻きが完成!

・手巻き寿司の極意③
先端の海苔はV字になるよう握る。
・手巻き寿司の極意④
素早く作り、海苔が湿気る前に提供。

エリスさんは、「ギュッと締めるだけでこんなに変わるなんて! これはウチの職人たちに教えないと!!!」と、目から鱗の極意を知って感激が止まらない。
2本目に挑戦すると、海苔はしなったものの、やや細く握ることに成功した。

3本目は大好きな「とろたく巻」に挑戦。「さっきよりキレイにできた気がする」と見せると、高木さんも「見た目がキレイになった」と褒めてくれた。少しずつレベルアップしているが、手巻きの道のりは長く険しそうだ。
最後に、「巻き方はわかったと思うので、あとは数をこなしてひたすら練習ですね!」と締めの言葉をいただく。エリスさんも、「名人みたいに速くてキレイな手巻きが作れるように頑張る!」と決意を新たにし、高木さんに何度もお礼を伝え、密着は終了!
「手巻き寿司のことをもっと理解することができたよ。いつか僕も”手巻き名人”になるぞ!」と燃えるエリスさん、一人前目指して頑張ってね!
記事提供元:テレ東プラス
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