今季国内2戦目に挑む渋野日向子 左手首を掌屈させて左腕を回すから飛距離が出る!【ダウンスイング分析】
あす開幕する「スタンレーレディスホンダ」に出場する渋野日向子。今季は米ツアーで苦戦を強いられており、アジアシリーズの出場権も逃してしまったが、「試合でしかつかめないものがある。今の自分にはそれが必要」と、今年3月の「Vポイント×SMBCレディス」以来の日本ツアーに挑む。そんな渋野のダウンスイングに焦点を当て、プロコーチの平尾貴幸に分析してもらった。
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渋野選手はダウンスイングの初期段階で、フェースを閉じる方向へ、左手首を掌屈(手のヒラ側に曲げる)しながら左腕を内側に回しているのが特徴です。
ローリングリリース、グリップローテーションとも言えるこの動きは、クラブを加速させられるのがメリット。ただし、フェースを閉じる動きが大きくなってしまうので、注意が必要です。仮にインサイド・アウトの軌道が強くなれば、ボールが左に大きく曲がってしまい、コントロールが難しくなります。
ただ、飛距離につながるのは間違いありません。シャフトをしならせるだけだと、ロフトは増えてしまいますが、トルクを使えばロフトが立ちます。インパクトに向かって左腕を左側に回すように動かして、しならせつつ適正ロフトで飛ばしているのです。
■渋野日向子
しぶの・ひなこ/1998年生まれ、岡山県出身。今年の「全米女子オープン」で7位に入り、海外メジャー7度目のトップ10。サントリー所属。
■解説:平尾貴幸
日本大学ゴルフ部出身。10歳から本格的にゴルフを始め、25歳からインストラクターに。ジュニアやアマチュア、プロゴルファーまで、機能解剖学をもとにトレーナーと連携したレッスンが人気。ティーチングプロA級取得。
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