最終日最終組から史上9人目のアマチュアVを狙う15歳の廣吉優梨菜 1打差2位は吉兆⁉
<日本女子オープン 3日目◇4日◇チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県)◇6616ヤード・パー72>
15歳の廣吉優梨菜(福岡第一高1年)がアマチュアVの偉業に挑戦する。達成すれば、昨年5月の「ワールドレディスサロンパスカップ」を制したイ・ヒョソン(韓国)以来で、1988年のツアー制度施行前も含めて9人目。「日本女子オープン」制覇は16年の畑岡奈紗に次いで2人目となる。
15歳218日の優勝はイ・ヒョソンの15歳176日に次ぐ2番目の若さ。日本選手では2014年「KKT杯バンテリンレディス」を15歳293日で制した勝みなみを抜いて、最年少Vの快挙だ。また、ツアー7試合目でアマチュアVを達成すれば、日本選手では畑岡の4試合に次ぐ2番目のスピード記録ともなる。
4位から出た3日目。廣吉は「67」と伸ばして単独2位に上がり、最終日は最終組から優勝を目指す。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)によると、ペアリングの記録が残る02年以降、アマチュアが最終日最終組に入るのは、21年「スタンレーレディス」の佐藤心結以来で33度目となる。
そのうち首位だったのは、05年「中京テレビ・ブリヂストンレディス」の諸見里しのぶ、15年「樋口久子 Pontaレディス」の畑岡奈紗、16年「ニチレイレディス」の勝みなみ、16年「ニッポンハムレディス」の小祝さくら、19年「リゾートトラストレディス」の古江彩佳ら13人いるが、いずれも優勝には届かなかった。
今回、廣吉と優勝を争う堀琴音もアマチュアだった14年「サイバーエージェントレディス」で森田遥と並んで首位から出たが、堀は4位、森田は2位に終わった。
最終日最終組から出て、優勝したのは、03年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の宮里藍、18年「センチュリー21レディス」のクリスティン・ギルマン(米国)、19年「富士通レディース」の古江彩佳の3人だけ。いずれも首位と1打差の2位からの逆転勝ちだった。
1973年「トヨトミレディス」で逃げ切りVに成功した清元登子を除き、ツアー制度施行後の7度のアマチュアVはすべて逆転によって生まれている。廣吉も1打差2位からの最終日。データは15歳の高校生を後押しする。(文・臼杵孝志)
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