8オーバーの初日に「なすすべ無し」 渋野日向子が浴びた“聖地の洗礼”
<AIG女子オープン 初日◇22日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>
今季のメジャー最終戦は、ピンフラッグが激しく揺れるほどの強風のなか始まった。渋野日向子は2バーディ・7ボギー・1トリプルボギーの「80」を叩き、8オーバー・134位タイと苦しいスタート。初日に“聖地の洗礼”を浴びた。
インコースからスタートし、右からの強烈な横風を受けながら歩みを進めていく。10番はパーで滑り出したが、11番のパー3は、アプローチにミスが出てボギーが来てしまう。さらに続く12番も3パットを喫し連続ボギーとした。
14番からは連続バーディで持ち直したかに見えた。しかし、17番でトラブルが発生する。左ブッシュからユーティリティで打ったセカンドはグリーンをオーバー。救済不可のカート道に転がった。「パターでも上げにくいだろうし。54度で打った」というアプローチは土手にあたり、今度は砂利道へと転がり落ちてしまった。再びウェッジで打つもグリーン反対側まで行き、5オン2パットのトリプルボギー。「そこに打ったセカンドの問題。持つクラブがよくなかった」と悔しさをにじませる。
「『カッ』となってしまったんですが、すぐ切り替えられたと思います。でも気持ちとゴルフが平行ではなかった」
後半も3番から連続ボギーを叩くと、6番、そして8番ではおよそ1メートルのパーパットが強い風に押されカップを外る。「アゲインストの時はインパクトが強くなってしまい、思ったスピードではなかったりもした。すごく難しかった」。グリーン上でも苦戦を強いられる一日だった。
初日については「なすすべ無し」と吐き捨てる。「一つもいいショットが打てなかった」と風の影響も相まって終始歯車は噛み合わなかった。「どこが悪かったか、スイングの中で何がいけなかったのかというものを今からしっかり考えながら練習していけたら」。2日目の巻き返しに向けて、急ピッチで聖地への順応をはかる。(文・齊藤啓介)
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