イタリアン・ホラー屈指の異常作「笑む窓のある家」(1976)が4K修復版で日本初公開
狂死した画家の遺したフレスコ画には、恐るべき秘密があった──。1970年代イタリアン・ホラー屈指の異常作「笑む窓のある家」が、4K修復版で復活。11月21日(金)よりシネマート新宿ほか全国で順次公開される(日本初公開)。ポスター、予告編、場面写真が到着した。
北イタリアの田舎町に、絵画修復師のステファノがやってくる。修復を依頼されたのは教会のフレスコ画で、描いたのは“死に際を描く画家”と称され、20年前に狂死したブオノ・レニャーニだ。ステファノの友人アントニオは、町で禁忌とされるレニャーニとフレスコ画の関係を秘かに調べるも、何者かに殺されてしまう。すべての謎を解くカギは、生前アントニオが口にした“笑む窓のある家”にあった──。
監督はのちに「ゼダー/死霊の復活祭」「ジャズ・ミー・ブルース」「ボローニャの夕暮れ」など多彩な作品を発表していくプピ・アヴァティ。主演を「悲しみの青春」のリノ・カポリッキオが務め、共演者には脚本家として名を成していくフランチェスカ・マルチャーノ(近作は「チネチッタで会いましょう」など)が名を連ねる。
作品は「ホステル」のイーライ・ロス監督が「このジャンルにおける最高傑作の一本」と称え、BFI(英国映画協会)が2013年に《イタリアン・ゴシック・ホラーの傑作10選》に選出。今年7月にモントリオールで開催された第29回ファンタジア国際映画祭では修復版がプレミア上映された。狂気と妄執のショッキング・ホラーを見届けたい。
「笑む窓のある家 4K修復版」
出演:リノ・カポリッキオ、フランチェスカ・マルチャーノ
監督・脚本:プピ・アヴァティ
音楽:アマデオ・トンマーゾ
1976年/イタリア/カラー/イタリア語・モノラル/アメリカン・ヴィスタ/DCP/111分
日本語字幕:ネルソン聡子
提供:是空、TCエンタテインメント 配給:インターフィルム
© 1976 SND (M6 Group) and ACEK SRL
公式サイト:https://emu-avati2025.jp
記事提供元:キネマ旬報WEB
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