「ファンファーレ!ふたつの音」兄弟のピアノ連弾シーン、著名人コメント公開
スター指揮者の兄が生き別れた弟と出会い、不器用だが才能を秘めた彼を応援しようと決める──。「アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台」のエマニュエル・クールコル監督がバンジャマン・ラヴェルネとピエール・ロタンの共演で描き、第77回カンヌ国際映画祭出品、第50回セザール賞7部門ノミネートなどを果たしたヒューマンストーリー「ファンファーレ!ふたつの音」が、9月19日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。兄弟のピアノ連弾シーンの映像、著名人のコメントが到着した。
人生を諦めかけていた弟のジミー(ピエール・ロタン)が、兄のティボ(バンジャマン・ラヴェルネ)との連弾をきっかけに未来を見出していく本シーン。ロタンは「小さい頃、母に習って、独学ですが30年以上弾いており、クラシックではバッハが大好き」と明かしている。
〈コメント〉
笑ったり、泣いたり、最後は歌を口ずさんだり。向こうではヒットしたそうだが、この映画を愛したフランスの観客たちの楽しそうな表情が目に浮かぶ。
──山田洋次(映画監督)
人生がうまくいかなくなった時、
あなたの心を救ってくれるのは?
彼らにとっても、私にとっても、
それは、音楽だった。
──石丸幹二(俳優)
兄弟ふたつの“音”が重なり合って
ひとつの“心”の時間が生まれ広がる
皆で分かち合う音楽時間
奏で合う事の素晴らしさよ!
──北原雅彦(東京スカパラダイスオーケストラ)
名声よりもルーツと人との繋がりを大切にする主人公たちが、世代を超えた音楽の絆で共同体を形成していく。心の豊かさが織りなす人間関係の美しさを通して、音楽が普遍的な言語であることを感動的に伝えてくれる。
──原田慶太楼(指揮者)
偉大な音楽は物語を創造し、その物語は人々の感動を呼び起こす。
音楽が人生に寄り添い、共に歩む存在であると同時に、人生が音楽を彩り紡いでいくのかもしれない。
──三ツ橋敬子(指揮者)
華やかな題名に反し、人の葛藤を丁寧に描いた物語でした。クラシック音楽の響きが心を包み、兄弟の絆にも深く共感。
音楽の力により心が温まることを改めて感じさせてくれる作品です!
──飯田洋輔(俳優)
人生はままならないことばかり。それでも、私たちには音楽がある。
この世界は生きるに値するものだと、ふたりの兄弟から教えられた気がします。
ラストシーン、最高でした!ラヴェルが天国で微笑んでますね。
──小川糸(作家)
Story
スター指揮者のティボは白血病と診断され、ドナーを探す過程で自分が養子であること、そして生き別れた弟ジミーの存在を知る。ジミーは寂れた町に暮らし、吹奏楽団での活動を唯一の楽しみに生きていた。ジミーに類まれな音楽の才能を見出したティボは、これまでの運命の不公平を正そうと応援することを決意。それが兄弟の未来、楽団、そして町の人々を動かしていく──。
© 2024 – AGAT Films & Cie – France 2 Cinéma
配給:松竹
記事提供元:キネマ旬報WEB
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