見直し効果は絶大! 毎月の固定費を節約する5つの方法
3年連続でインフレが続いており、収まる気配もナシ。おまけに賃金は待てど暮らせど上がらない!
国や勤め先に期待してもラチが明かないなら、節約術や財テクを駆使して、セルフで"実質賃上げ"だ!! 未曽有の物価高を前向きに、明るくサバイブする知恵はこんなにもある! そこで【超最新版"国宝"級のちまちま節約術&財テク35連発】(全7回)を紹介。第2回は「固定費」編。
*記事内の情報はすべて8月27日時点です。最新の情報は各種ホームページなどを参照してください。また、記事内の価格はすべて税込です
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毎月出ていく出費こそ、見直しの効果は絶大。仕方がないコストだと諦めるのは今日までだ!
●とりあえずコレだけ! コスパ最強の光熱費節約術
光熱費の節約をしたくても何から手をつけていいかわからないなら、まずこのふたつを実践したい。
ひとつは「エアコンのフィルター掃除」。2週間に1回行なうだけで、冷暖房の効率が上がり消費電力を削減できる。
もうひとつは「節水シャワーヘッドへの交換」。
数千円の初期投資はかかるが、特殊なノズル設計や水流制御機構を備えたものだと節水率が30~50%を誇るものもあり、水道代だけでなくガス代も安くなる。
●最新スマホと大手キャリア回線、本当に必要?
毎月のスマートフォン代は、決して軽くない負担だ。でもそもそも、10万円以上する最新の高価なスマートフォン、本当にその性能を使いこなせているだろうか?
SNS、動画視聴、ちょっとしたゲームアプリといった用途なら、5万円、6万円台で手に入る2、3世代前の中古iPhoneで性能は十分。さらにAndroid端末なら2万円、3万円台でも十分な性能のスマホが手に入る。
また、通信契約は、大手キャリアから「格安SIM」に乗り換え、常にWi-Fiに接続してデータ通信をすれば月額1000円以下も夢ではない。
アプリや音楽のデータダウンロードはWi-Fi接続時だけにして、移動中は通信量がかからないように電子書籍の閲覧や、ダウンロード済み音楽を聴くことに専念するべし。
●電力会社は簡単に、そして高速で比較できる時代に!2016年の電力自由化により、ライフスタイルに合った電力会社を自由に選べるようになっている。
『エネチェンジ』のような電力比較サイトを使えば、手元の検針票を片手に郵便番号や使用量を入力するだけで、年間でいくら安くなるか瞬時にシミュレーション可能だ。
申し込みもネットで完結し、現在の電力会社への解約連絡も不要。工事も原則不要で、供給の安定性が落ちることもない。
ただし、各電気料金プランは独自の料金体系になっていて、どう使えばおトクなのかはそれぞれ異なる。「しっかりと調べて、どの契約をすればおトクになるのかを自分で選択できる人向け」(経済評論家の佐藤治彦氏)ではある。
●家賃の値上げは拒否できる! これが交渉術だ大家から突然の「家賃を上げます」という通知......。こんなとき、物価高だからと泣き寝入りする必要はまったくない。借地借家法で、借り主の権利は強く守られているからだ。
まずは「検討します」と伝え、安易に同意しないこと。そして、値上げの具体的な根拠を書面で求めると同時に、不動産サイトで同じ建物や近隣の同程度物件の家賃相場を徹底的に調査するのだ。
もし要求額が現在の相場より明らかに高いなら、それが最強の交渉カードになる。
正当な理由なき値上げを拒否しても、それを理由にして強制退去させられることはない。知識で武装し、自分の生活を守り抜こう。
●家のインターネット回線は不要!? 楽天モバイルの最強テザリング術テザリングとは、スマートフォンをWi-Fiルーターのように使うこと。テザリング機能をオンにしたスマホに家のパソコンを接続すれば、スマホ回線を使ってパソコンでもインターネットに接続可能だ。
例えば、データ通信量無制限の楽天モバイル「Rakuten最強プラン」(月額3278円)を契約し、自宅ではテザリングでPCなどを接続すれば、月々4000~6000円程度の固定回線費用を削減できる。
ただし、通信の安定性や速度は光回線に劣る場合が多く、高画質な動画の頻繁な視聴や、一瞬の遅延が命取りになるオンラインゲームには向かない。
また、スマホのバッテリー消費が激しくなるため、常に充電できる環境が必要になるなど、ライフスタイルによっては向き不向きがあることも理解しておこう。
取材・文/伊藤将史 写真/iStock イラスト/沼田健
記事提供元:週プレNEWS
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