キャディはロピアの社長 ツアー未勝利の43歳が存在感「変なプレーは見せられない」
<ロピア フジサンケイクラシック 初日◇4日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
今年から大手スーパーのロピア(以下ロピア)が特別協賛として加わり、「ロピア フジサンケイクラシック」として開催。男子ゴルフとの結びつきが深く、多くの男子プロと所属契約を結んできた同社だが、その所属選手である内藤寛太郎(ないとう・ひろたろう)が初日から存在感を示した。
ツアー未勝利の43歳は「変なプレーは見せられない」と気合い十分。所属先であるロピアの代表取締役・高木勇輔氏がキャディを務めていることがその理由だ。
内藤にとって高木氏は、東北福祉大ゴルフ部の2年先輩。松山英樹の専属キャディを務めていた進藤大典氏を通じて知り合い、所属契約に至った。これまでに4度コンビを組んでおり、今回も息の合ったタッグで挑んでいる。
協賛企業の社長がキャディを担うという異例の状況だが、内藤は3バーディ・2ボギーの「69」をマーク。23位発進と上々のスタートを切った。「変なプレーをしても、違う話題で気分を変えてくれたりもした」と語るように、高木氏の心遣いも内藤の背中を押した。
さらに今大会では、ロピアの取り組みも注目を集めている。予選通過選手の獲得賞金10%相当を帯同キャディにも提供するというものだ。優勝賞金は2200万円だから、そのキャディには220万円が贈られることになる。「プロキャディを応援したい」というロピアの発案により新設された。
新たな取り組みで大会を盛り上げるロピア。内藤はそれに応えるかのように初日から結果で示した。大会2日目の競技は台風接近により中止になり、大会は54ホール短縮競技になることが決まったため、短期決戦のなか上位を見据えることになる。「やることは変わらない」と淡々。ホストプロとしてしっかり大会を盛り上げるつもりだ。(文・齊藤啓介)
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