21勝目の鈴木愛、同じ『スコッツデール』シリーズでも「マレットにして距離感が合うようになった」【勝者のギア】
<ニトリレディス 最終日◇31日◇北海道カントリークラブ 大沼コース(北海道)◇6955ヤード・パー73>
今季初優勝の鈴木愛が、パターとアイアンシャフトの変更について語った。まずは、最終日フィールド最少の「27」だったパターについて。今季は同じピンの『スコッツデール』シリーズでも2つのヘッドタイプによって異なるフィーリングに悩んだ末、マレット型に絞ったという。
鈴木は、開幕戦の初日などで使用した『アンサー』型に対して「自分が思ったよりも30センチぐらい転がる印象」と語り、打感やフィーリングは気に入っているものの、微妙な距離感のズレに苦戦してきたという。日本のグリーンスピードとの相性に違和感を抱き「パターが入らないな」との不振が続いていた。
転機となったのは、フェースバランスのマレット型『DS72』への距離感に対する確信を得たこと。昨季に序盤2勝したのも削り出しの『PLDクッシン』で、ブレード型でセンターシャフトのプロトタイプだった鈴木。開閉が少ないモノとの相性が良い傾向が見て取れる。
「(今季)マレットを使い出してからすごく距離感が合うようになりました。まず、入る入らないの前に距離感が合わないとやっぱり入らないと思っていて、あのマレットを使い出してから距離感が合うようになりました」と、根本改善が好調要因と説明。『全米女子オープン』で一時的に『アンサー』型に戻したが、帰国後も改めてマレット型の優位性を再確認し、今後「しばらくはマレット」でいく考えを示した。
また、アイアンシャフトの変更についても言及。今季途中まで「ミスショットした時に左に曲がってくるのがすごく嫌で」と、引っかかりのミスに悩んでいたが、より軽量だがシャキっとした『N.S.PRO 850』(S)に変更したことで「左にいくのがだいぶ減った」と改善した。
なお、パターは今季23戦のうちオデッセイが11勝(岩井千怜、吉田優利、穴井詩、安田祐香、神谷そら、稲垣那奈子、内田ことこ、小祝さくら、渡邉彩香、河本結、柏原明日架)。ピンが8勝目(佐久間朱莉3勝、工藤遥加、菅沼菜々、高野愛姫、櫻井心那、鈴木愛)。テーラーメイドが2勝(高橋彩華、入谷響)、スコッティ・キャメロンが2勝(申ジエ、永峰咲希)となる。
ゴルフボールはタイトリストが10勝目(佐久間3勝、工藤、穴井、ジエ、稲垣、高野、高橋、鈴木)で、スリクソンが7勝(岩井、安田、菅沼、入谷、内田、小祝、櫻井)。キャロウェイは3勝(神谷、河本、柏原)、ブリヂストン2勝(吉田、渡邉)、テーラーメイド(永峰)が1勝となる。
【鈴木愛のクラブセッティング】
1W:ピン G440 LST(9°ALTA JCB 50S)
3W:ピン G440 LST(15°ALTA CB 65R)
5W:ピン G440 MAX(19°ALTA CB 65R)
4,5U:ピン G440(23,26°ALTA CB 70R)
6I~W:ピン BLUEPRINT S(N.S.PRO 850 S)
50,54°:ピン s159(CFS R)
58°:ピン S159(CFS R)※ノーメッキ
PT:ピン スコッツデールDS72
BALL:タイトリスト Pro V1x
<ゴルフ情報ALBA Net>
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