長い番手が3gずつ軽量化!トゥルーテンパー『AMT SILVER/BLACK/RED』と『PROJECT X RED』を【打ってみた】
30日、都内練習場にてトゥルーテンパースポーツインクジャパンが、新製品試打・発表会を開催。最新シャフト『AMT SILVER/BLACK/RED』の他、『プロジェクトX RED』をタイトリスト『T-SIRIES』で打つことができたので、レポートしていきたい。
デモンストレーターを務めたのは、芹澤大介プロと千田萌花選手で、『Dynamic Gold EX Tour Issue』ユーザーの芹澤プロが『AMT WHITE / SILVER』で七色のコントロールショットを披露し、「とにかく操作性が抜群」と太鼓判を押す。
■3g軽くなる長い番手でも操作性はキープ
「普段は『DG EX』と重めがエースですけど、7番や8番など『AMT WHITE』も新しい『AMT SILVER』も非常に弾道をコントロールしやすく、ドロー・フェードの高低も意のままに打ち分けられるのがトゥルーテンパーさんらしいですよね。加えて、長い番手になるほど3gずつ軽くなるので、ロングアイアンがラクに感じます。非常に球を上げやすいのに、吹ける感じではなく強い球が打てて好印象です」(芹澤プロ)
辻村明志コーチのもとで腕を磨く千田萌花選手は、小柄だが普段『Dynamic Gold 95』を使用。今回の『AMT BLACK』(S)は95~110g、『AMT RED』(S)は95~107gの重量と自身のエースシャフトよりも重めだが、ネジレの少ない高弾道ストレートドローを連発。「エースより重めでも打ちやすい」と納得の様子だった。
「SILVERも打ちましたが、自分のシャフトより重いのに打ちやすいです。BLACKも同じで、一番振りやすいのはREDですが、全部『DG』のフィールに近くて違和感なく打てました。ミドルアイアンもすごく球が高いなと思いましたけど、5Iでも頂点の高さを同じにできるのが『AMT』の良いところだと感じました。私の身長(151cm)でこれだけ高弾道をラクに打てるのは凄いなと(笑)」(千田選手)
■新しい『SILVER』も新『T150』と相性抜群!
長く使う『N.S.PRO MODUS³ SYSTEM3 TOUR125』(S)を最近重く感じてきた記者(HS47m/s)も『AMT』シリーズを打ってみた。まず自身の重量帯の『WHITE』(S・112~130g・元調子)は元々『DG』育ちのため7Iで問題なく打ちやすく、5Iは6gも軽いためつかまって上がりやすくなる傾向で自分のエースよりラクに感じた。
次に新しい『SILVER』(S・中元調子)を試すと、『WHITE』に近い切り返しの“間”を感じつつも、ネットの天井にさらに迫る高弾道に。タイミングが取りやすくてヘッドスピードが上がるのか、タイトリスト新『T150』との相性もよく感じて芹澤プロの言う「全く飛距離ロスのない高弾道」でラクに距離を稼げて驚く。ただ、6g軽い5Iになると走り感が増し、つかまり過ぎる傾向だった。
『BLACK』(中調子)と『RED』(先中調子)は記者にはアンダースペックで上がるのは当然だが、総じて軽量でも切り返しにある程度“間”を感じられてタイミングが取りやすかった。そして、比較のために7月25日に発売されたばかりの同フレックスより5g軽く先端に柔らかい『PROJECT X RED』(6.0・110g・中調子)も試してみた。
■『PROJECT X RED』は鋭い復元!
対応してくれたツアー担当者が「間が取れる『DG』系がお好みだとお見受けするため『PROJECT X RED』より『PROJECT X LZ』のほうが切り返しで“間”は感じやすいかと思います」と言う通り。『PROJECT X RED』は手元からセンターまでしっかりしていて先端がほどよく走るフィールで球を上げやすいが、切り返しでしっかり“間”がほしい記者には復元が速すぎる印象だった。
『AMT RED』のほうが“間”が取りやすくゆったり振りたい人に合う印象で、逆にスピーディに振り切る人には復元の速い『PROJECT X RED』と、近い重量帯の『レッド』同士で「うまく棲み分けができている」と感じた。(編集部M・K)
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