サマーブレイク前の大一番、栃木ダービー。ホームで無類の強さを見せる首位の栃木Cか、17位と苦しむ“先輩”栃木SCが意地を見せるか【明治安田J3リーグ第22節プレビュー】
中断前最後の試合となる明治安田J3リーグ第22節は、7月26日(土)に全10試合が一斉開催される。どのチームもここで勝利を挙げ、いい雰囲気で3週間のサマーブレイクを迎えたいだけに、全試合で白熱のゲームが期待される。
7月最後に夏休みのCITY FOOTBALL STATIONで“栃木ダービー”が実現する。J3初参戦ながら快進撃を見せ、現在首位に立つ栃木シティが、ここまで勝点23で17位と苦しむ栃木SCをホームに迎え撃つ。現状を見れば、明暗が分かれている両者だが、意地やプライド、ファン・サポーターの思いが交錯するこの一戦に順位やチーム状態は関係ない。ライバルに勝つために全力を尽くす90分間となる。
前回対戦は3月。第7節での対戦は1-1の引き分けに終わった。栃木SCのホームであるカンセキスタジアム栃木で行われたゲームは、栃木SCが36分に五十嵐太陽のゴールで先制するも、試合最終盤の90分に栃木Cが執念を見せる。関東リーグ1部時代から在籍する背番号10の岡庭裕貴が同点ゴールを決め、そのままタイムアップを迎えた。
二度目の対戦となる今節は、まさに決着をつける戦いとなる。栃木Cからすれば、今シーズンは7勝3分と無敗を誇るホームでライバルに“初黒星”を喫するわけにはいかない。前節のザスパ群馬戦も後半アディショナルタイムにマテイ ヨニッチがCKからヘディングシュートを決めて勝点1をもぎ取っており、今節も強固な要塞は簡単に崩れなさそうである。
対して、栃木SCは今季初の3連敗中と一番苦しい状態。アウェイゲームも1勝4分5敗と大きく負け越している。それでも、そんな流れを払しょくするには最高のゲーム。反発力を発揮し、“栃木の先輩”としての力を証明したい。
また、現在8試合負けなしで怒涛の5連勝で自動昇格圏の2位に浮上したヴァンラーレ八戸は、ホームで8位のガイナーレ鳥取と対戦する。5連勝も2位浮上もクラブ史上初。現在のJ3リーグで最も勢いに乗るチームである八戸は、ハードワークと縦に速い攻撃で着実に勝点を重ねている。6月1日に行われた第14節以降の8試合では7勝1分と高い勝率を誇り、喫した失点はわずかに『3』と盤石なゲーム運びを披露している。今節の結果次第では首位浮上もあり得る。鳥取もここ5試合で4勝1敗と好調であり、前節・アスルクラロ沼津戦では今シーズン最多の4ゴールを挙げた攻撃力の持ち主であるが、ホームでねじ伏せ、連勝街道を突き進みたい。
また、ここから巻き返しを誓うFC大阪にも注目が集まる。第3節から自動昇格圏内を守りながら、前節鹿児島ユナイテッド戦の敗戦で3位に転落してしまった。ホームでカマタマーレ讃岐を迎え撃つ今節、首位・栃木Cと3ポイント差、2位・八戸とも2ポイント差とここで離されるわけにはいかない。しっかりと上位を射程圏内に捕らえつつ、トップ2を追走するためにも勝利が求められる一戦となる。
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。