JR東日本、山形新幹線「E8系」車両故障の調査結果を発表 今後の運転計画や指定席発売予定は?

JR東日本は22日、先月発生した山形新幹線E8系車両故障の調査結果と、今後の運転計画について発表しました。
故障の概況と調査結果
2025年6月17日(火)11時24分頃、東北新幹線を走行中のE8系回送列車で車両故障が発生し、宇都宮~那須塩原駅間で停車しました。
また同日中に、小山駅停車中の「つばさ136号」、郡山駅停車中の回送列車、山形新幹線福島~笹木野駅間走行中の「つばさ139号」の計4編成(E8系)で同様の車両故障が発生し、合計6台の補助電源装置の故障を確認。さらに、6月30日(月)には車両基地に留置中のE8系1編成でも補助電源装置1台の故障が確認されています。
調査の結果、特定の時期以降に製造された半導体素子では、半導体素子を制御する電流が従来の補助電源装置より高くなることが分かりました。制御基板に想定よりも高い電流が流れたことに加え、周囲温度上昇も影響し、制御基板内の制御回路にある保護素子が誤動作、半導体素子の損傷に至ることが確認されました。
この現象は、E8系の第6編成以前の編成やE6系に搭載されている半導体素子と制御基板の組み合わせでは発生していないことが確認されています。JR東日本はE8系の補助電源装置において、制御回路の保護素子の設定を見直します。対策を講じた車両は健全性を確認したうえで営業運転に投入する予定で、E8系の単独運転は8月1日から順次再開となります。
今後の運転計画
◆8月1日(金)~8月8日(金)の運転計画
山形新幹線の定期列車は通常ダイヤで運転しますが、8月1日(金)に限り、一部の定期列車に運休が発生します。臨時列車は、あらかじめ発表されている本数から減らして運転します。
◆8月9日(土)以降の運転計画
山形新幹線の定期列車は通常ダイヤで運転します。臨時列車の運転計画は、7月28日(月)頃に改めて発表されます。

指定席の発売開始日
すでに運転が決定している列車については、次のスケジュールで指定席の発売を開始します。
・8月1日(金)~8月8日(金)運転分:7月23日(水) 5:00から発売開始
・8月9日(土)~8月15日(金)運転分:7月24日(木) 5:00から発売開始
・8月16日(土)~8月24日(日)運転分:7月25日(金) 5:00から発売開始
・8月25日(月)以降運転分:運転日の1ヶ月前の10:00から(通常通り)
同社は山形県への観光誘致施策として、宿泊旅行に利用できる5,000円割引クーポンを設定。詳細はびゅうトラベルの「ダイナミックレールパックで使える割引クーポン一覧」ページに掲載しています。このほかにも8月上旬に観光誘致施策を発表する予定です。
【画像】車両故障概況、調査結果、対策イメージ



記事提供元:鉄道チャンネル
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