通算12勝目の小祝さくら 「全英に向けて」アイアン型UTの3番を投入し今季初V【勝者のギア】
<明治安田レディスゴルフトーナメント 最終日◇20日◇仙台クラシックゴルフ倶楽部(宮城県)◇ 6642ヤード・パー72>
国内女子ツアー新規大会の最終日は、首位と3打差で出た小祝さくらが1イーグル・5バーディ・1ボギーの「66」をマーク。トータル15アンダーで逆転し、今季初優勝(通算12勝目)を果たした。その14本を覗くと、先週の内田ことこに続き「スリクソン製アイアン型UT」の存在が目立っていた。
小祝が今週投入したのが、アイアン型の3U、スリクソン『ZXiU』。もともと同シリーズの4番を「宮里藍 サントリーレディス」から使用しはじめ、今回3番も入れたという流れ。ちなみに4番はウッド型の4Uから、3番は同じく3Uからスイッチ。もともと「(ウッド型)UTはあまり得意ではない」というのがアイアン型にした理由になる。
アイアン型の4番を入れた時には、「全米女子オープンでいろいろなタイプの4番アイアンを一緒に回っていた選手が入れていて、すごく振りやすそうに見えました。(ウッド型の)UTに自信がなかったし試そう」というのも決断を促す大きな要因だったと明かしていた。そして今回3番を投入したのは、来週出場する「AIG女子オープン」(全英)も見据えてのこと。
「全英に向けて3番を入れました。2番アイアンも試したけど、さすがにそれは持っていくだけで、使えそうなら使おうかなという感じで作ってもらいました。4番アイアンの感触がすごく良かったので、3番も追加したという感じです」
ただ「3番はまだ難しいと感じるところもある。ラフが引っかかってしまったり」とも話しており、今週出場する「大東建託・いい部屋ネットレディス」は、その理解度をさらに深めるための試合にもなりそう。ウッド型の時とシャフトも異なり「ウッド型UTの時のシャフトを最初試したけど、それがうまくいかなかった。それでアイアンっぽい流れでシャフトを組んでもらいました」という工夫も明かす。
この他、横峯さくらやリ・ハナら契約外選手のスイッチが増えている『ZXi LS』ドライバーのシャフトは「2週間前ぐらい」から、三菱ケミカルの『テンセイCKプロオレンジ』(50S)を使用している。「理想の球に近かったシャフトとヘッドの組み合わせだったので、それを使ってます」と、その起用の理由については話した。
なお、パターの勝数は今季18戦のうちオデッセイが8勝目(岩井千怜、吉田優利、穴井詩、安田祐香、神谷そら、稲垣那奈子、内田ことこ、小祝さくら)で、ピンが6勝(3勝の佐久間朱莉、工藤遥加、菅沼菜々、高野愛姫)。テーラーメイドが2勝(高橋彩華、入谷響)、スコッティ・キャメロンも2勝(申ジエ、永峰咲希)。
ゴルフボールはタイトリストが9勝(3勝の佐久間、工藤、穴井、ジエ、稲垣、高野、高橋)、スリクソン(岩井、安田、菅沼、入谷、内田、小祝)は6勝目で、ブリヂストン(吉田)、キャロウェイ(神谷)、テーラーメイド(永峰)が1勝ずつとなっている。
【小祝さくらの優勝セッティング】
1W:スリクソン ZXi LS(9.0°テンセイCKプロオレンジ50S)
3W:キャロウェイ ELYTE(15°TOUR AD FI 5-S)
3,4U:スリクソン ZXiU(20,23°N.S.PRO 850GH neo S)
5I~PW:スリクソンZXi7(N.S.PRO MODUS³プロトタイプ)
48,50,58°:クリーブランド RTX-3(N.S.PRO MODUS³ TOUR105 S)
PT:オデッセイ Ai-ONE ジェイルバード ミニ
BALL:スリクソン Z-STAR X
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