“能面”と“リトマス試験紙”の関係!?人気シリーズドラマ化「能面検事」吉谷彩子インタビュー
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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骨太で痛快なリーガルサスペンス、ドラマ9「能面検事」(毎週金曜午後9時)で、主人公“能面検事”こと大阪地検きってのエース検察官・不破俊太郎(上川隆也)のもとで働く新人事務官・惣領美晴役を演じる吉谷彩子さんにインタビュー。
「能面検事」第1話より
検察上層部や警察組織に対して一切の忖度はなく、とにかく冷静沈着に、ただ淡々と職務を全うすることから“能面”と呼ばれる主人公を演じる上川さんの素顔は? 自身は表情に出る方、出ない方……?
【動画】上川隆也主演でドラマ化「能面検事」
「能面検事」第2話より
――「能面検事」では大阪地検の新人事務官・惣領美晴役を演じていますが、どんな人物だと捉えていますか?
「“能面”と呼ばれる不破検事とは逆に、表情がコロコロと変わることから“リトマス試験紙”と言われている真面目でまっすぐな女性です。常に感情をあらわに動き回っているので、何事にも動じない冷静沈着な不破検事とのコントラストを楽しんでいただければいいなと思いながら演じています」
――“能面”と“リトマス試験紙”という役どころですが、吉谷さんご自身は表情に出る方、出ない方、どちらですか?
「結構、惣領美晴に似ていると思います。恥ずかしいことなどあると、すぐ顔が真っ赤になりますし、気持ちが表情に出ちゃうかもしれないです。良くも悪くも、融通が利かないところがあるかもしれません(笑)」
――“どんでん返しの帝王”の異名を持つベストセラー作家・中山七里先生による小説「能面検事」シリーズをドラマ化した本作。原作の惣領を意識するところはありますか?
「原作のイメージを崩しすぎてはいけないと思ったので、忠実に演じることを心掛けていて、(原作ファンの方々に)認めていただきたい、という思いで臨んでいます。
“リトマス試験紙”と言われる表情の変化を“もうちょっとオーバーにやった方がいいかな”“不破検事との差がもっと出た方がいいかな”など現場で試行錯誤しつつ、少しずつではありますが、惣領という役に近づけている実感がありますね」
――不破は、中山先生いわく「無表情であるがゆえに感情の表現が難しく、映像化は絶対無理だ」と考えていたという個性的な主人公です。上川さんの“能面”ぶりはいかがでしょう?
「現場で何か面白いことがあっても、本当に笑わないです! 特に本番では、何があっても笑わない。私は吹き出してしまうこともあるのですが、それでも上川さんは一切ないのですごいです。表情が全く、崩れません!」
――上川さんにインタビューした際、「相対してくださる(役者の)みなさんが面白がってくださって(笑)」と、共演者の方々によって不破の“能面”ぶりが際立つとおっしゃっていました。
「私は上川さんのお芝居を前にあたふたしているだけなのですが(笑)、もしかしたらその感じが不破検事と惣領のコントラスト、面白さとして映っているかもしれませんね。
法廷もののドラマは初めてなので最初は緊張しましたが、上川さんがすごく優しく、常にフォローしてくださって。リラックスしながら演じられていることも、2人(不破と惣領)のやりとりや空気感のようなものにつながっていると思います」
「能面検事」第2話より
――上川さんとは、今回が初共演。上川さんは、吉谷さんについて「とても懐が広く間口の大きな役者さん。僕自身いろんなことを試せています」と絶賛されていました。
「ベタぼめ! すごく嬉しいです。私こそ、上川さんに助けていただいてばかりなのに、そんなふうにおっしゃってもらえるなんて光栄です」
――また「吉谷さんに限らず、役者のみなさんがきちんと(自分の芝居を)受け止め、跳ね返してくれる。そういう意味では闊達(かったつ)な現場。何でも言い合えますし、何でも試せる」とも。
「現場で何か困ったことはあれば、まず上川さんに相談しますし、おっしゃるとおり、みんなで意見を交換し合える現場ですね。先日も『どちらの言い方がいいでしょう?』とセリフのニュアンスについて相談したら、『こちらの言い方だとちょっと俯瞰的になるから、こういう言い方の方がいいかもね』とアドバイスをくださったり。私からもご提案させていただいたり。現場でディスカッションしながら、不破検事と惣領のやりとりを作っていきました。
あとは事務官ならではの難しいセリフ回しや長回しのシーンも多くて、ちょっと噛んでしまったりすることもあるのですけが(笑)、上川さんが毎回フォローしてくださいます。『おじさんなんか、いつも噛むからね、別にいいんだよ~』と、いろいろとフォローの仕方が、すごく優しい方です」

今夜放送、ドラマ9「能面検事」(毎週金曜午後9時)第2話は?
第2話「証拠の揃わない容疑者」
府内のアパートで住人女性とその恋人の刺殺体が見つかる。送検されて来たのは、被害女性にストーカー行為を繰り返していた谷田貝(前原滉)。警察はストーカー殺人と見るが、谷田貝は不破(上川隆也)の聴取で殺害を否認し、証人のいないアリバイも主張する。谷田貝の独善ぶりに、惣領(吉谷彩子)は不快感を示すが、不破はある違和感を抱く。逆転不可能な事件の真相に迫る不破。やがて事件は検察VS警察の対立に繋がっていく。
ドラマ9「能面検事」(毎週金曜午後9時)第1話は、「TVer」、「ネットもテレ東」で無料配信中! お気に入り登録をお忘れなく!
【プロフィール】
吉谷彩子(よしたに・あやこ)
1991年9月26日生まれ。千葉県出身。4歳の時、子役としてデビュー。2016年「ビズリーチ」のCMが大きな話題に。ドラマ「陸王」(TBS系)、主演「ハルとアオのお弁当箱」(BSテレ東)、連続テレビ小説「舞いあがれ!」(NHK)、「恋する警護24時」(テレビ朝日系)、W 主演「どうか私より不幸でいてください」(日本テレビ系)など出演作多数。
Instagram:@ayako_yoshitani
(取材・文/橋本達典)

検察上層部や警察組織に対して一切の忖度はなく、とにかく冷静沈着に、ただ淡々と職務を全うすることから“能面”と呼ばれる主人公を演じる上川さんの素顔は? 自身は表情に出る方、出ない方……?
【動画】上川隆也主演でドラマ化「能面検事」
“能面”と“リトマス試験紙”

――「能面検事」では大阪地検の新人事務官・惣領美晴役を演じていますが、どんな人物だと捉えていますか?
「“能面”と呼ばれる不破検事とは逆に、表情がコロコロと変わることから“リトマス試験紙”と言われている真面目でまっすぐな女性です。常に感情をあらわに動き回っているので、何事にも動じない冷静沈着な不破検事とのコントラストを楽しんでいただければいいなと思いながら演じています」
――“能面”と“リトマス試験紙”という役どころですが、吉谷さんご自身は表情に出る方、出ない方、どちらですか?
「結構、惣領美晴に似ていると思います。恥ずかしいことなどあると、すぐ顔が真っ赤になりますし、気持ちが表情に出ちゃうかもしれないです。良くも悪くも、融通が利かないところがあるかもしれません(笑)」
――“どんでん返しの帝王”の異名を持つベストセラー作家・中山七里先生による小説「能面検事」シリーズをドラマ化した本作。原作の惣領を意識するところはありますか?
「原作のイメージを崩しすぎてはいけないと思ったので、忠実に演じることを心掛けていて、(原作ファンの方々に)認めていただきたい、という思いで臨んでいます。
“リトマス試験紙”と言われる表情の変化を“もうちょっとオーバーにやった方がいいかな”“不破検事との差がもっと出た方がいいかな”など現場で試行錯誤しつつ、少しずつではありますが、惣領という役に近づけている実感がありますね」
――不破は、中山先生いわく「無表情であるがゆえに感情の表現が難しく、映像化は絶対無理だ」と考えていたという個性的な主人公です。上川さんの“能面”ぶりはいかがでしょう?
「現場で何か面白いことがあっても、本当に笑わないです! 特に本番では、何があっても笑わない。私は吹き出してしまうこともあるのですが、それでも上川さんは一切ないのですごいです。表情が全く、崩れません!」
――上川さんにインタビューした際、「相対してくださる(役者の)みなさんが面白がってくださって(笑)」と、共演者の方々によって不破の“能面”ぶりが際立つとおっしゃっていました。
「私は上川さんのお芝居を前にあたふたしているだけなのですが(笑)、もしかしたらその感じが不破検事と惣領のコントラスト、面白さとして映っているかもしれませんね。
法廷もののドラマは初めてなので最初は緊張しましたが、上川さんがすごく優しく、常にフォローしてくださって。リラックスしながら演じられていることも、2人(不破と惣領)のやりとりや空気感のようなものにつながっていると思います」

――上川さんとは、今回が初共演。上川さんは、吉谷さんについて「とても懐が広く間口の大きな役者さん。僕自身いろんなことを試せています」と絶賛されていました。
「ベタぼめ! すごく嬉しいです。私こそ、上川さんに助けていただいてばかりなのに、そんなふうにおっしゃってもらえるなんて光栄です」
――また「吉谷さんに限らず、役者のみなさんがきちんと(自分の芝居を)受け止め、跳ね返してくれる。そういう意味では闊達(かったつ)な現場。何でも言い合えますし、何でも試せる」とも。
「現場で何か困ったことはあれば、まず上川さんに相談しますし、おっしゃるとおり、みんなで意見を交換し合える現場ですね。先日も『どちらの言い方がいいでしょう?』とセリフのニュアンスについて相談したら、『こちらの言い方だとちょっと俯瞰的になるから、こういう言い方の方がいいかもね』とアドバイスをくださったり。私からもご提案させていただいたり。現場でディスカッションしながら、不破検事と惣領のやりとりを作っていきました。
あとは事務官ならではの難しいセリフ回しや長回しのシーンも多くて、ちょっと噛んでしまったりすることもあるのですけが(笑)、上川さんが毎回フォローしてくださいます。『おじさんなんか、いつも噛むからね、別にいいんだよ~』と、いろいろとフォローの仕方が、すごく優しい方です」

今夜放送、ドラマ9「能面検事」(毎週金曜午後9時)第2話は?
第2話「証拠の揃わない容疑者」
府内のアパートで住人女性とその恋人の刺殺体が見つかる。送検されて来たのは、被害女性にストーカー行為を繰り返していた谷田貝(前原滉)。警察はストーカー殺人と見るが、谷田貝は不破(上川隆也)の聴取で殺害を否認し、証人のいないアリバイも主張する。谷田貝の独善ぶりに、惣領(吉谷彩子)は不快感を示すが、不破はある違和感を抱く。逆転不可能な事件の真相に迫る不破。やがて事件は検察VS警察の対立に繋がっていく。
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【プロフィール】
吉谷彩子(よしたに・あやこ)
1991年9月26日生まれ。千葉県出身。4歳の時、子役としてデビュー。2016年「ビズリーチ」のCMが大きな話題に。ドラマ「陸王」(TBS系)、主演「ハルとアオのお弁当箱」(BSテレ東)、連続テレビ小説「舞いあがれ!」(NHK)、「恋する警護24時」(テレビ朝日系)、W 主演「どうか私より不幸でいてください」(日本テレビ系)など出演作多数。
Instagram:@ayako_yoshitani
(取材・文/橋本達典)
記事提供元:テレ東プラス
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