夏バテ対策は「炭酸みたいなやつ」で 高橋彩華、絶好調の“要因”は?
<資生堂・JAL レディスオープン 初日◇3日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6766ヤード・パー72>
6月の「宮里藍サントリーレディス」で3年ぶりのツアー通算2勝目を飾った高橋彩華は、優勝後も2位、5位と好成績を残している。そして、今週の初日もボギーなしの3バーディで「69」をマーク。3アンダーで、神奈川でも上位争いを賑わせそうだ。
今回の舞台は過去に「日本女子オープン」なども開催された名門・戸塚CC。昨年よりも69ヤード距離が伸び、ラフは深く、グリーンは砲台で傾斜が強いところも多い。さらに風速5.9m/sの風は「角度が微妙」と風向きが定まらず。グリーンを狙う際、難しいコンディションになった。
そんな難セッティングの中でボギーなしで回れた要因については、「安全第一みたいな感じでした。攻められるところは攻めけど、基本はセンターを狙いました」と話す。そのかいもあり、ボギーを叩きそうになったホールは、「少し(ラインが)切れそうな1メートルのパット」を残した18番くらい。大きなピンチもなく駆け抜けた。
この日の気温は30度超。選手たちは日傘、大会から提供されたオリジナルの氷嚢など、それぞれの方法で暑さ対策をしていた。高橋は開幕戦からすべての試合に出場しており、連戦真っ最中のうえ、この暑さのなか戦っている。それでも清々しい笑顔を見せることができる理由がある。トレーナーによるケアはもちろんだが、「お風呂は毎日、入浴剤を入れています」というのが、それだ。
試行錯誤を続け、「炭酸みたいなやつ。それがお気に入りで、一番効果があるからずっと使っています」と、アース製薬の中性重炭酸泉からアイデアを得た重炭酸の入浴剤『BARTH(バース)』を愛用中。同製品を使ったときと、使わなかったときでは「寝て起きたときの(疲労の)抜けが違う気がしています」と具合が違うという。香りは特にないため、「匂いをつけたい時には、ちょっとオイルを入れています」という工夫も。報道陣に向けて「本当にいいですよ。私は1番好き」と笑顔でおすすめするほどだ。
この日のスコアだけを見ると順調。ただ、本人のなかでは「今週はあまりよくなくて、けっこう不安だったけど、始まってみたら悪いなりにまとめられたのでよかった」というひっかかりもあったという。あすは「もう少しショットの精度をあげて、きょうより落ち着いたショットでゴルフをしたい」と話す。取材対応を終えると、日差しが強い中、練習場に向かい調整に励んだ。好位置で決勝ラウンドに進むためにも、しっかりと練習し、その疲労を“炭酸パワー”で解消する。(文・高木彩音)
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