渡邊渚1st写真集『水平線』発売イベントを開催!「前よりも少しだけ、ポジティブになれてきている気がします」
フリーランスでモデルや執筆活動を行なう渡邊渚の1st写真集『水平線』が6月25日(水)に発売され、Amazon女性写真集ランキング1位を獲得するなど話題を集めている。6月29日(日)に行われた写真集の発売イベントを終えた彼女に、今の心境を伺った。
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――発売イベント、お疲れ様でした! 書籍の発売イベントは2月のフォトエッセイ『透明を満たす』(講談社)の発売時以来、2回目ということで。今回はいかがでしたか?
渡邊 フォトエッセイのイベントにいらしてくれた方もいれば、初めましての方もいて新鮮でした。どちらも優しい空間だったことに変わりはないんですが、前回は「渡邊さんが元気になって人前に立てるようになってよかった」と言ってくださる方が多かった記憶があって。
今回も「前よりももっと元気になってよかった!」って方もいたんですけど、ほかにも「週プレのあの写真、よかったね」とか「あの番組見たよ!」とか「フォトエッセイで知りました」って、私がしてきた仕事の反響を感じられるような言葉が多かったような気がします。
――そうでしたね。ファンクラブの会員の方から新規の方までいらっしゃって、渡邊さんの輪が広まっているように感じました。
渡邊 言われてみるとそうかもしれません。輪が広がっているとしたらうれしいですし、ありがたいなぁ。「頑張ってね」「応援してます」って優しい言葉もかけてもらって、たくさん元気をもらえました。それに私が病気になってからもずっと近くで支えてくれている高校時代からの友人やその家族までイベントにかけつけてくれたり、本当に優しい空間でしたね。
――同時に渡邊さんが来場者の方を励ますシーンも多くみられました。
渡邊 私と同じように精神疾患の方や「体調不良で仕事を休んでいたけど、復職しました!」って方もいて。そういう方々が「このイベントのおかげで頑張れます!」って言ってくれたりもして。このイベントが悩みを抱える人にとって、「頑張って生きていてよかった」って感じられる数分になったらいいなとも思っていました。
――半年以上の制作期間を経て、ようやく発売となった写真集ですが、これでひとつの区切りというか。
渡邊 そうですね、本当にこの半年は駆け抜けた感覚があります。色々なことがありましたし。ここしばらくは写真集の発売日の6月25日を迎えることが目標だったので、今はちょっとポカーンとしているというか。やっと全部が終わった感じがして。
――6月25日を迎えるのが目標っていうのは......。
渡邊 そこまで生きるぞ! みたいな感覚ですね。未来に目標や予定を入れておくと、そのために頑張ろうって思えるし、それを繰り返してきた2年間だったので。6月25日はそういう意味で私にとって大きな目標のひとつだったんですよね。
――2月くらいに話したときに「予定がなくなるのが怖い」みたいなことをおっしゃっていた記憶もあります。でも違っていたら言ってほしいんですけど、今はその時よりも話す言葉もポジティブなっていたり、表情にも自信が出てきているような気がして。発売日を越えても「予定がなくなるのが怖い」みたいなネガティブな感情だけじゃなくなっているんじゃないかなって。
渡邊 確かにそうかもしれないです。2月、フォトエッセイが発売された直後は1週間くらいもぬけの殻になっていたというか、ズーンとしていて。「もう何もやらなくていいんじゃないかな」って思ったり。
でも今はもう少し前向きになれているのかも。写真集は発売されたけど、ちょっと重いリュックを下ろしたくらいの感覚というか。もう一回担げそうな気がします。あ、写真集自体が重いリュックってことではないですよ。でも「本当に発売できるのかな」とか「もしかしたら出せないんじゃないか」って不安だったこともあって。この半年間で本当はやるはずだったけど、立ち消えになった仕事もあったから......。そういう不安に向き合う力が前と比べると少しは出てきたのかなって。
――そういう変化の理由には、自信が出てきたみたいな部分もある?
渡邊 今回のイベントもそうですが、日々皆さんから温かい言葉をもらって、大事にしたいって思う言葉もたくさん見つかりましたし。そういう中で前より少しだけポジティブになれてきている気がします。
あとは自信が出るっていう言い方は言い過ぎなんですけど、被写体としても自分をほんのちょっとだけ認めらるようになった感覚もあります。本当にほんのちょっとだけど、自分イイかもなって。
――写真集のレイアウトでも「顔のアップは需要がない気がするから、減らしてほしいです」って話してた渡邊さんを考えたら、とてもステキで、大きな変化だと感じます。
渡邊 そうですね(笑)。今でも例えば容姿を褒められたら「嘘だ~、社交辞令とかイイのに~」って思っちゃいますけど。でも少しだけ、変わってきている気がします。
■渡邊 渚(Nagisa WATANABE)
1997年4月13日生まれ 新潟県出身
身長165㎝ 血液型=O型
○慶應義塾大学卒。フリーランスでモデルや執筆活動を行なう。2024年10月に自身のInstagramで、過去にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていたことを公表。そうした経験を生かして、精神疾患への理解の普及活動なども行なう。
公式Instagram【@watanabenagisa_】
渡邊渚1st写真集『水平線』
撮影/上村透生
記事提供元:週プレNEWS
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