ポストにピラフ、鍵穴にボンド…2ちゃんねるで人生を狂わされた13年間 常軌を逸した誹謗中傷被害の全貌
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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「じっくり聞いタロウ~スター近況㊙報告~」(毎週木曜深夜0時)。6月26日(木)の放送は、「誹謗中傷で人生を狂わされた男SP」をお届け!
【動画】ポストにピラフ、鍵穴にボンド…2ちゃんねるで人生を狂わされた13年間&殺人事件の犯人に仕立て上げられた元芸人

弁護士の唐澤貴洋氏は、約13年前に“2ちゃんねる”で誹謗中傷に悩む高校生から依頼を受け、事態を収拾するために動く。
現在の“2ちゃんねる”は、不適切な書き込みは運営会社に削除依頼のメールを送るのが一般的だが、当時は誰でも閲覧できる専用スレッドから担当弁護士の情報を明かす必要があった。そのため、唐澤氏の個人情報が一般ユーザーへ筒抜け状態となり、逆上したネット民が彼に対して悪質な書き込みをするように。
当初は、「バカ」「無能」といった程度だったが、徐々に殺害予告などの書き込みが100~200万件と大量に投稿されるようになった。

さらに、唐澤氏への誹謗中傷はネット内に留まらず、生活を脅かす事件へ発展。
実家の住所の投稿、自宅の特定、親族のプライバシー情報の拡散など、数々の被害に遭うがそれはまだ序の口で、やがて「親族のお墓にスプレーで落書きされる」「事務所の近くに事実無根のビラがまかれる」「事務所の扉の鍵穴にボンドを注入される」「事務所のポストにピラフが投入される」など、直接的な被害がもたらされる事態に。
また、事務所にカッターナイフが入った封筒が送られたことも。その後は怪しい郵便物を防刃の手袋をはめて開けるようになり、「毎朝ポストを開けるのが怖かった」と唐澤氏。
時には、カッターと共に怪文書を送りつけられることもあったという。
そんな物理的な被害が起き始めた頃、やっと警察が動き始め、逮捕者も現れるが、悪質な書き込みをするネット民は増殖し、事件は次なるフェーズへ。
さまざまな商業施設、地方自治体、大学に、唐澤氏の名前で爆破予告する人が現れて爆破予告犯に仕立て上げられてしまい、警察にパソコンを押収されてしまったことも。
唐澤氏の名前を使った爆破予告の総数は、何と200件以上にも及んだという。
そんな中、唐澤氏はアメリカに行こうと空港で搭乗手続きをするが、渡米の際に必要なESTAというビザのようなものが無効になっており、手続きを拒否されてしまう。
確認してもらうと、唐澤氏の名前を使って英語で台湾やアメリカに爆破予告した人間がおり、アメリカの国土安全保障省が危険人物としてリストに入れていたそうで、そのため彼は、現在もアメリカへの入国が禁止されているという。
唐澤氏は、自らの知識を警察署で解説するなど、根気強く協力を要請し続け、ようやく殺害予告・爆破予告を行った10名以上を特定して検挙。中には実刑で刑務所に入った人物もいるという。
【動画】ポストにピラフ、鍵穴にボンド…2ちゃんねるで人生を狂わされた13年間&殺人事件の犯人に仕立て上げられた元芸人

弁護士の唐澤貴洋氏は、約13年前に“2ちゃんねる”で誹謗中傷に悩む高校生から依頼を受け、事態を収拾するために動く。
現在の“2ちゃんねる”は、不適切な書き込みは運営会社に削除依頼のメールを送るのが一般的だが、当時は誰でも閲覧できる専用スレッドから担当弁護士の情報を明かす必要があった。そのため、唐澤氏の個人情報が一般ユーザーへ筒抜け状態となり、逆上したネット民が彼に対して悪質な書き込みをするように。
当初は、「バカ」「無能」といった程度だったが、徐々に殺害予告などの書き込みが100~200万件と大量に投稿されるようになった。

さらに、唐澤氏への誹謗中傷はネット内に留まらず、生活を脅かす事件へ発展。
実家の住所の投稿、自宅の特定、親族のプライバシー情報の拡散など、数々の被害に遭うがそれはまだ序の口で、やがて「親族のお墓にスプレーで落書きされる」「事務所の近くに事実無根のビラがまかれる」「事務所の扉の鍵穴にボンドを注入される」「事務所のポストにピラフが投入される」など、直接的な被害がもたらされる事態に。
また、事務所にカッターナイフが入った封筒が送られたことも。その後は怪しい郵便物を防刃の手袋をはめて開けるようになり、「毎朝ポストを開けるのが怖かった」と唐澤氏。
時には、カッターと共に怪文書を送りつけられることもあったという。
そんな物理的な被害が起き始めた頃、やっと警察が動き始め、逮捕者も現れるが、悪質な書き込みをするネット民は増殖し、事件は次なるフェーズへ。
さまざまな商業施設、地方自治体、大学に、唐澤氏の名前で爆破予告する人が現れて爆破予告犯に仕立て上げられてしまい、警察にパソコンを押収されてしまったことも。
唐澤氏の名前を使った爆破予告の総数は、何と200件以上にも及んだという。
そんな中、唐澤氏はアメリカに行こうと空港で搭乗手続きをするが、渡米の際に必要なESTAというビザのようなものが無効になっており、手続きを拒否されてしまう。
確認してもらうと、唐澤氏の名前を使って英語で台湾やアメリカに爆破予告した人間がおり、アメリカの国土安全保障省が危険人物としてリストに入れていたそうで、そのため彼は、現在もアメリカへの入国が禁止されているという。
唐澤氏は、自らの知識を警察署で解説するなど、根気強く協力を要請し続け、ようやく殺害予告・爆破予告を行った10名以上を特定して検挙。中には実刑で刑務所に入った人物もいるという。
記事提供元:テレ東プラス
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