米ツアー唯一のダブルス戦 日本勢11人が選んだチーム名&曲は? 一挙大公開!
<ダウ選手権 事前情報◇25日◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287ヤード・パー70>
今週の米国女子ツアーは唯一のダブルス戦。選手同士がペアを組み、4日間・72ホールのストロークプレーで争われる。通常の試合とはやや異なり、会場にはお祭りムード漂うのが特長のひとつ。ペアはチーム名をつけ、第3ラウンドの18番ホールで流れる曲を指定する。日本勢は11人が出場するが、それぞれのチーム名&チーム曲を一挙に紹介する。
■渋野日向子&勝みなみ
チーム:H&M
曲:CANDY TUNE『倍倍FIGHT!』
ともに初出場だった昨年から、2年連続の黄金世代仲良しタッグ。昨年は渋野がホールインワンを達成するなど沸かせ、20位に入った。チーム名は変わらず、それぞれの名前を取ったもの。昨年は「ちゃんと赤字で(笑)」とファッションブランドを彷彿させるようなことも話していた。
昨年は『マツケンサンバII』の英語バージョンを選んだが、歩きながらのダンス披露だったため、せっかくのステップが見せられずに残念がっていた。今年はアイドルグループの曲でテイストがガラリ。「最初に笛から始まるので盛り上がる。(振りが)手だけなので、踊りも覚えやすい」(勝)などのポイントをしっかりと押さえ、反省を生かした形だ。
■吉田優利&馬場咲希
チーム:Sakyurity(サキュリティ)
曲:小野正利『departure!』
吉田の誘いで、ブリヂストン契約の2人がタッグ結成。吉田は5歳年下の馬場を「(実妹の)鈴よりも年下。もうひとり妹ができた感じ」と可愛がり、馬場は「めっちゃうれしいし、めっちゃ楽しみです」と終始、照れていた。チーム名は「ChatGPTに考えてもらいました」。『吉田優利と馬場咲希でペアを組むんだけど、どんな名前がいいと思う?』という質問から始まり、『もう少し英語っぽく』『名前を掛け合わせてほしい』と“会話”を重ね、『Sakyurity』という言葉が生まれた。曲は人気漫画『HUNTER×HUNTER』のオープニングソング。
■山下美夢有&竹田麗央
チーム:山田(yamada)
曲:Mrs. GREEN APPLE『StaRt』
2022年、23年の日本ツアー女王・山下と24年女王・竹田の最強コンビ。長距離砲の竹田に精密機械の山下と、スタイルの異なる女王2人が力を合わせる。もともとは出場を考えていなかった竹田に、山下が「(相手が)決まっていなかったら一緒にやろう」と声をかけて結成された。
チーム名は竹田が、チーム曲は山下が考えるという分業制。山下の“山”と竹田の“田”をつなげて『山田』になった。チーム名を伝えられた時は目を丸くしたが、意味を理解すると、「そういうことねって。めっちゃ爆笑しました。なんかもう、想定外すぎて(笑)」。ちなみに、別の案は『ミリクソン』(みゆう+りお+スリクソン)だったという。
チーム曲は“ミセス”こと日本のロックバンド・Mrs. GREEN APPLEのデビュー曲『StaRt』。山下は「けっこう聴いていて、ファンクラブもちゃっかり入ってます(笑)。なかなかチケット取れないから…」と、告白。これまで知られていなかった一面をのぞかせた。
■岩井明愛&岩井千怜
チーム:Aki&Chizzy75
曲:ラスカル・フラッツ『Life Is a Highway』
日本を代表する双子が満を持してペアになった。チーム名はツインズ(双子)にちなんで「TwinnersとTwisters」が候補に挙がったが、「みんなに名前を知ってもらいたいと思って…」とそれぞれのニックネームが入ったものになった。75は誕生日の7月5日、そして「LPGA75周年」のダブルミーニング。開幕前には会見場に呼ばれ、自らが英語で説明。注目度もバツグンだ。
物事を決めるときは、「自分は引っ張っていくタイプではない」という姉・明愛を、妹・千怜がリードする。曲も「小さいときによく観ていて、マックイーンのキャラクターも好き」という映画・カーズの『Life Is a Highway』をチョイス。「あんまり明愛の意見が出なかったというか…(笑)。でもみんないいねと言ってくれて、すんなり決まりました」と千怜は笑っていた。
■畑岡奈紗&ローレン・コフリン(米国)
チーム:Team Luna
曲:ルーペ・フィアスコ『The Show Goes On』
もともと組む予定だったコ・ジンヨン(韓国)が欠場することになり、キャディと仲が良かったこともあってローレンと組むことに。一緒に話し合って決めたチーム名は、ローレンと奈紗の頭文字をとったものに決定。実はこれ「ChatGPTに聞いてみた」ものだという。
曲はルーペ・フィアスコの『The Show Goes On』。MLBで活躍する大谷翔平選手が、前人未到の50-50を達成した昨年の打席登場曲で、知っている人も多いかもしれない。ちなみに、ローレンは世界的に有名なヘヴィメタルバンド・メタリカの大ファンで、その曲も候補に挙がったそう。一見大人しそうなローレンのギャップには驚いた。
■古江彩佳&アン・ナリン(米国)
チーム:Hogwarts Seekers(ホグワーツ・シーカーズ)
曲:ブルーノ・マーズ『24K Magic』
相思相愛で、1年越しに念願のペア結成。年齢は29歳のナリンに対し、古江は25歳。「優しいオンニ(お姉さん)」だが、実は、2021年の米最終予選会(Qシリーズ)を突破して米ツアー入りした、同期でもある。
「名前何にするって話のときに全然浮かばなくて。趣味とか被るものがあれば…」というときに、共通の趣味として『ハリー・ポッター』が挙がった。『スター・ウォーズ』好きで知られる古江の新たな一面かもしれない。ホグワーツは物語に登場する魔法魔術学校の名前で、シーカーは魔法競技・クィディッチの重要ポジション。曲も「マジック(魔法)」という言葉から案を出し、世界的人気アーティストのブルーノ・マーズ『24K Magic』になった。
■西村優菜&マリア・ナム(米国)
チーム:YunaNam Style
曲:平井大『Aloha, E Komo Mai』
「だれか(ペアを)探している子いない?」という西村の声がキャディのネットワークを通じてマリアの耳に入り、ペア結成にラブコール。飛距離が魅力的なマリアと精密な西村がチームになった。「お互いに何でもいいよっていうタイプ」というが、チームの決め事は西村が主導。チーム名はChatGPTに頼った。
ハワイ出身のマリアに合わせて、ハワイアンテイストの曲を物色。そのなかで、ディズニー映画『リロ&スティッチ』の曲でもある『Aloha, E Komo Mai』を発見。シンガーソングライター・平井大がカバーもしていることから、「日本の人が歌っているハワイの曲、っていう共通点があったので決めました」と考え抜いた。(文・笠井あかり)
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