エンタメ満載の“選手主催大会” 実行委員長・阿久津未来也らが明かす見どころは?「誰が勝つか分からない」
<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 事前情報◇25日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇6956ヤード・パー71>
ジャパンゴルフツアー選手会(JGTPC)が主催する「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」が、26日(木)に開幕する。今年で5回目の開催を迎える本大会では、毎年、来場者が楽しめる多彩なイベントやサービスが用意されている。開幕前日の25日には、大会実行委員長を務める阿久津未来也(選手会副会長)と、同副委員長の鍋谷太一が会見し、見どころを語った。
毎年人気を集めているのが、大会特別協賛のサトウ食品株式会社による「サトウの切り餅試食会・無料配布イベント」だ。焼きたての餅を味わえるとあって、例年多くの来場者でにぎわいを見せる。また、パッティンググリーン横には大会オリジナルのフォトパネルを設置。歴代優勝者や人気選手たちが描かれ、記念撮影を楽しめるスポットとなっている。
マスター室付近の特設テントでは、選手のサイン入りボールやキャップ、選手会オリジナルグッズなどが当たるガチャを設置。好評を受けて、今年は景品数が倍増された。1回500円でチャレンジでき、収益はすべてチャリティへ寄付される。ジュニア向けのパッティング体験や試打体験コーナーも設けられ、世代を問わず楽しめる大会となっている。
選手とファンの距離の近さも、この大会の大きな魅力のひとつ。18番ホールのグリーン周辺には、ホールアウト直後の選手と“グータッチ”できるエリアを用意。さらに、地元・栃木県の高校生ゴルファーとプロによるニアピン対決『プロに挑戦!!~いっぽんチャレンジ~』も実施される。8番パー3での一打勝負は、トッププレーヤーと肩を並べて戦う緊張感を味わえる。また、同県の高校ゴルフ部員たちは試合にも招待され、インサイドロープ内からプロのプレーを間近に体感できる。
毎年好評の『みんなでドリームチーム対決!』は、今大会から最終戦まで実施される。選んだ選手たちの試合成績をポイントに換算し、合計点を競うアプリゲームで、来場者だけではなく、ABEMAの中継を見ているファンも試合展開を予想して楽しめる仕組みだ。
“ファンファースト”の企画が盛りだくさんの今大会。地元・栃木県出身の阿久津は「実行委員長として、できることをやってきたつもりです。特に地元の人たちには声を掛けたので、昨年よりも多くの人が足を運んでくれると思っています」と期待を寄せる。大会会長の谷原秀人は出場しないが、「選手それぞれが頑張ってくれると思います。いまの日本を代表するメンバーがそろっている。少し天気は心配ですけど、4日間を乗り越えるように精一杯プレーしたい」と想いを明かした。
副会長に抜擢された鍋谷は「僕が選ばれたのは、びっくり。本当に何も経験がないですし、分からないことばかりなので、委員長を頼りにしながら、何か力になれたら。上位に行って、大会を盛り上げられれば最高かなと思います」と意気込んだ。
今大会には156人が出場予定で、鍋谷は「スーパー戦です」と表現。「西那須野カントリークラブは、グリーンの傾斜が強く、面で分かれている。ピン位置によっては非常に読みづらい。だからこそ、他の試合では見られないようなスーパーショットが間違いなく出ると思う。じっくり見ていただければと思います」と見どころを語った。
今年は16番ホールがパー5からパー4へと変更され、終盤の難度がさらに上がった。阿久津は「スコアが動くホールになる。15番から18番の展開に注目してほしい」と強調する。
阿久津は昨晩の前夜祭で、サトウ食品の代表取締役社長・佐藤元氏から「新しいチャンピオンが生まれるのを楽しみにしています」と言葉をかけられたことを明かした。今年は開幕戦の「東建ホームメイトカップ」を制した生源寺龍憲をはじめ、小西たかのり、金子駆大、清水大成、そして阿久津と5人の初優勝者が誕生している。
「本当に誰が勝つか分からない。誰にでもチャンスがある。それがこのJPCだし、この西那須野カントリークラブだと思います。選手会の立場からすると、ニューヒーローが生まれることはうれしい」と想いを明かす。
試合後には、サインや記念撮影などにも気さくに応じる選手たち。ファンを第一に考える“選手主催”の大会が、今年も熱い4日間を演出する。果たして、次なるニューヒーローは誰なのか。栃木の地で、新たなドラマが幕を開ける。(文・高木彩音)
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