平成の伝説的バラエティ番組、浅ヤン出演者のグッズ!【山下メロの平成レトロ遺産:078】
レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏
記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。
さて、前回は平成初期にタレントとしても人気だった中華の料理人・周富徳さんを紹介しました。彼が出演してヒットしたのが、テレビ東京で放送されていたバラエティ番組『浅草橋ヤング洋品店』(以下、『浅ヤン』)の名物コーナーとなった「中華大戦争」です。
弟の周富輝さんや金萬福さんらとバトルを繰り広げ、個性的な中華料理人たちは大人気に。そして、平成時代の人気芸能人たちと同じく、彼らの「タレントグッズ」も次々に発売されていきました。
周富輝監修の土鍋
周富輝キーチェーンマスコット
料理人のグッズ展開としては、調理の指南本やレシピ本が定番。そして、次に多いのは名前が刻まれた包丁や中華鍋など、調理器具の監修。周富輝さんは、兄の富徳さんと並んで多くの調理器具を監修されています。
金萬福のレゲエCD
変わったところですと、金萬福さんが発売された『金萬福的麗華惠満漢全席』というCDがあります。「麗華惠」はレゲエと読み、当時流行していたレゲエ曲のコンピレーションアルバムとなっています。
このCDの特徴としてはジャケット表面の金萬福さんの歯と、ジャケット裏面のコック帽がラスタカラーになっていること。しかし、これ以外で中華料理とレゲエの関連性はよくわかりません!
「宮路社長の1000万円札束メモ帳」。持ち歩いていた金額に由来
タカラ(現タカラトミー)製の「もうかりまっか電卓」
顔つきモノグラム風ミニポーチ
『浅ヤン』には、料理人に限らず多くの「タレントではなかった出演者」が登場しましたが、忘れてはならないのが城南電機の運営会社社長だった宮路年雄さんでしょう。現金主義ゆえ、札束の入ったアタッシェケースがトレードマークで「宮路社長」の呼び名で親しまれました。
「平成の米騒動」の際、独自に入手した闇米を赤字価格で店頭販売。結果的に行政指導が入りましたが、大きくテレビでも紹介されて話題となりました。そこから一気にメディアに登場し、その独特の語り口で人気となりグッズも多数発売されたのです。
「令和の米騒動」と言われる今こそ、宮路社長のグッズを思い出し、過去に学びつつ難局を乗り越えましょう。
撮影/山下メロ
記事提供元:週プレNEWS
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