渋野日向子&勝みなみ、岩井ツインズら日本勢ペアは4組 米唯一のダブルス戦ってどんな試合?
<ダウ選手権 事前情報◇24日◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287ヤード・パー70>
今週の米国女子ツアーは、唯一のダブルス戦。姉妹、同郷、同期、先輩後輩など、とペアの組み方はさまざまだ。日本勢は11人が出場。日本ツアーにはないユニークな形式のこの大会について、改めておさらいしておこう。
大会は4日間・72ホールのストロークプレーで行われるチーム戦。第1ラウンドと第3ラウンドは1つのボールを交互に打つ『オルタネート方式』、第2ラウンドと最終ラウンドは各自がプレーして良い方のスコアを採用する『フォーボール方式』で競う。第2ラウンド終了時点で、33位タイまでのチームが週末に進む。
通常のトーナメントとはやや異なり、会場はお祭りムードに包まれる。ペアはチーム名をつけて、テーマ曲をピックアップ。曲は大会期間中、実際にコースで流される。
日本勢11人のうち、4組が同郷ペアを結成した。渋野日向子と勝みなみの“黄金世代”コンビは2年連続のタッグ。チーム名は昨年同様、HinakoとMinamiの頭文字を取った『H&M』に。テーマ曲は盛り上がりと踊りやすさを重視して、アイドルグループCANDY TUNEの『倍倍FIGHT!』を選んだ。
山下美夢有&竹田麗央の“女王”コンビも実現。先輩の山下が、竹田を誘ってペアを組んだ。チーム名は竹田が命名した『山田』。山下は「めっちゃ爆笑しました。なんかもう、想定外すぎて(笑)」と、竹田の独特センスにツボった様子だ。
岩井明愛と岩井千怜は、満を持しての双子タッグ結成。これまでジェシカ&ネリー・コルダ(米国)、2021年大会を制したモリヤ&アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)らが姉妹コンビを組んできたが、「双子でのペアは、たぶん初めて」と米ツアー広報も注目。開幕2日前には公式会見も行われ、英語で意気込みを語った。
「千怜はパッティングがとてもいい。私は飛ばすだけ(笑)」と明愛が言えば、千怜は「私のパターのほうがいいと思う(笑)。明愛はドライバーがアグレッシブだし、リスペクトしている」とお互いの長所を紹介。最初は『ツインズ』にしようと思っていたチーム名も「名前を覚えてほしい」という理由から、『Aki&Chizzy75』(75は誕生日の7月5日から)にした。
吉田優利は「馬場ちゃんが良かった」と、同じブリヂストンユーザーでもある馬場咲希を指名。「すごくかわいい。もう一人妹ができた感じ」と吉田が言うと、馬場はニヤニヤを抑えられず「(誘ってもらえて)めっちゃうれしい」と話した。
ほかに米ツアーならではの“国際ペア”も結成。畑岡奈紗は昨季2勝のローレン・コフリン(米国)、古江彩佳はアン・ナリン(韓国)と、西村優菜は米2年目で同い年のマリア・ナム(米国)と組んだ。
優勝者2人には、2年シードとポイント410ptをそれぞれ付与。賞金は80万5382ドル(約1億1600万円)を山分けする。ほかのペアも順位に応じてポイント、賞金を獲得。ただし、世界ランキングおよび年間女王と新人賞争いには反映されない。(文・笠井あかり)
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