「一度は自分を嫌いになった」。渡邊渚が写真集制作に臨んだワケとは?「ここからまた、なりたい自分になればいいんだよなって」
6月25日(水)に1st写真集『水平線』を発売する渡邊渚が6月23日(月)発売『週刊プレイボーイ27号』の表紙&巻頭グラビアに登場。
「自分の中では120点つけたい」と本人も力を入れて制作した本作。制作秘話を語り尽くす!
■お気に入りは意外にもお尻のカット――1st写真集『水平線』が発売になります。ロケ地はタイ。首都バンコクや自然あふれる離島のクッド島などさまざまな場所で撮影を行ないました。
渡邊 ここ数ヵ月、力を入れて取り組んできた作品なので皆さんの手に届くのが楽しみです。表紙の写真は30パターンくらいから選んだ特にお気に入りのカットです。5日間のロケの最終日にホテルの部屋で撮って、リラックスした表情を引き出してもらって。
『水平線』というタイトルは表紙より先に決まっていたので、海のカットを表紙にしようかと思っていたんですけど、結局見たときにビビッときた写真を選びました。ロゴもすごくカワイイので注目していただきたいです!
――タイトルに込めた思いなども知りたいです。
渡邊 タイから日本に帰ってきて、空港から家へ向かうロケバスの中で「タイトル何にしようか~」って話をしていたときに、タイで過ごした時間の中で一番印象的だったクッド島の夕方のビーチの情景を思い出したんです。
夕日がビーチの水面にキラキラと反射して、鏡みたいになっていて。広い空に海がどこまでも広がっていて、本当に遮るものがなかったし、自分の心がキレイになっていく感覚もあって。なら「タイトルは『水平線』にしよう!」ってなって。
――本当に幻想的でしたよね。特に気に入っているカットはありますか?
渡邊 クッド島の大きな滝の前で撮影したカットや夜のバンコクの屋台やレストランで撮影したカットなど、どれもお気に入りです。今回の巻頭グラビアにも似たカットが載っているんですけど、夕焼けのビーチで撮影した白い水着のお尻のカットも好きでした。自分のお尻ってなかなか見る機会がないので新鮮で。
この写真集に向けて何か特別なトレーニングをしたわけではなかったんですけど、写真で初めて見たときに「意外とキレイなお尻してるじゃん」ってちょっとだけうれしかったんですよね(笑)。
――逆に「顔のアップの写真は入れないでほしい」ってずっと言ってましたよね(笑)。
渡邊 「引きの写真をたくさん入れてほしい」って懇願しましたよね(苦笑)。自分の顔がちょっと苦手というか、お尻や足がキレイに見えているカットのほうが自信が持てます......。
――なるほど(笑)。初めての水着やランジェリーの撮影は緊張しなかったですか?
渡邊 最初はしましたね。ちゃんと撮れてるかなとか手探りで。スタッフの皆さんが現場を盛り上げてくれたり「こうするとキレイに見えるよ」とアドバイスしてくれたおかげで、恥ずかしさもありつつ撮影に取り組めたかなと思います!
――じゃあ最後にこの写真集、出来は何点ですか?
渡邊 92点かな~。最後の8点は読者の方の反響を見て決めたいです、なんで8点なんだって話ではあるけど(苦笑)。でも自分の中では100点、いや120点つけたいくらい出し切った作品です。今まで見せたことがない姿、表情がたくさん記録されているので。隅々まで見てくれたらうれしいです。
■写真集のオファーを受けた理由――ロケの最中、入院中の写真を見せていただいたじゃないですか。すごく痩せて、肌もかなり腫れて、荒れてて......。写真を見たときに、写真集のオファーを受けるの、相当勇気がいることだったんじゃないかなって感じたんです。なんで今回、受けてくれたんでしょうか?
渡邊 オファーしてくださったのは去年の秋口くらいでしたよね。その前まで、何もできないというか足踏みしていた時期が1年半くらいあって。その期間は見た目も心も、本来なりたい自分とは大きく違っていて。「本当は私、こうじゃなかったのに」ってすごく悲しい気持ちになったこともあって。昔の自分には満足していたのに、抱いていた夢とか目標を変えなきゃいけない、自分に起きた変化を憂いていたんです。
――うんうん。
渡邊 ただそれがあったからこそ日常の大切さにも気づけたりした部分もあって。ささいなことだけどメイクやオシャレをしてすごく前向きな気持ちになるとか、それ以外にも生活の中でちょっとした幸せが目に入るようになったし。いろんな経験によって今の自分が構築されているし、「この自分も肯定してあげてもいいよね」って、「ここからだよな、ここからなりたい自分にまたなればいいんだよな」って思えた瞬間があって。ちょうどその時期に、オファーをもらって。
――タイミングが良かった。
渡邊 今までの自分を受け入れる、愛する意味でも、その瞬間の私を写真で残したかったですし、自分を恥じていないこと、前向きにとらえていることを見せられたらって気持ちもあって、写真集のお話を受けました。
――写真集では渡邊さんから肌の修正の指示がありませんでしたね。完全にすっぴんなカットもありますし。最近のタレントさんには珍しいなと。
渡邊 ありのままの自分を残したい、残すっていう感覚が強かったかもしれないです。これは記録だって気持ちで。でも半面、どんな自分がいいのか、自分ではわからないから皆さんにお任せしたかったって理由もあります(笑)。現場には飛び込む勇気だけ持っていきました!
――写真集が発売されますが、先行カットなどの反響はどうですか?
渡邊 正直まだ具体的な反響はわからないんですけど、情報解禁のときに友達から連絡が来て。私が入院していたときのことを知っている人なんですけど、「身も心もボロボロだったのに、笑うこともなかったのに。ここまで元気になって、もう一回カメラの前に立っているのが誇らしい」って泣いてくれたんです。私もすごくジーンときちゃって。
――ステキな話だ......。写真集を通じて、元気にカメラの前に立つ渡邊さんの姿を多くの人に届けたいですね。最後に今後の目標とかはありますか?
渡邊 いろいろありますが、最近バレーボール関係のお仕事があって、試合を見る機会が多くて。特に女子のSVリーグを見に行ってから「私もやりたい!」って、バレーボールを買ったんです。高校時代もバレー部だったんですけど、改めて勉強し直したいなって。ジャンプフローターサーブを習得して、バレーボールの始球式で披露できたらいいなと思っています。
■渡邊 渚(Nagisa WATANABE)
1997年4月13日生まれ 新潟県出身
身長165㎝ 血液型=O型
○慶應義塾大学卒。フリーランスでモデルや執筆活動を行なう。2024年10月に自身のInstagramで、過去にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていたことを公表。そうした経験を生かして、精神疾患への理解の普及活動なども行なう。
公式Instagram【@watanabenagisa_】
渡邊渚1st写真集『水平線』
撮影/中村和孝
記事提供元:週プレNEWS
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