あなたのスマホ、山手線で快適?5G通信速度、一番繋がる駅・区間はココだ!【ICT総研調査】
2020年の日本の携帯電話キャリアによる5Gサービス開始から5年が経過した今、5Gのエリアはどれほど拡大しているのだろうか。ICT総研は2025年6月18日、山手線の全60地点における5G通信速度実測調査を実施。5G通信速度実測調査の測定端末はGoogle Pixel 7aで、速度測定サイト「インターネット速度テスト」(Google)を使用。東京都内のJR山手線 全30駅のホームと、それぞれの駅間(移動中)の全60地点にて、1地点で下り(ダウンロード)と上り(アップロード)の速度を3回ずつ測定した。通信速度の速いキャリアや、駅のホームと駅間で通信速度にどれほど差があるかなど、5Gにおける通信速度の実態を見てみよう。

全60地点での下り通信速度はauがトップ

調査結果によると、山手線の全60地点における下り通信速度は168.6Mbpsでauがトップということが判明。ドコモが164.2Mbps、ソフトバンクが157.7Mbpsと僅差で続き、主にこの3社がトップ争いを繰り広げていることが分かった。一方、楽天は17.4Mbpsで3社と大きく差が開く結果となったものの、4社の下り通信速度は平均127Mbpsとなっており、前回の100.7Mbpsを大きく上回る結果となった。上りの通信速度はソフトバンクが平均45.7Mbpsでトップとなり、次いでauが40.2Mbps。ドコモは19Mbpsと大きく差を開いて3位に着地。上り通信速度が下り通信速度より遅い傾向は、前回同様であった。

5Gの受信地点比率は前回4社平均が77.5%であったが、今回の調査では94.2%と大きく拡大していることが明らかになった。auとソフトバンクに関しては全ての地点で5Gを受信でき、ドコモにおいても98.3%受信できるなど、5Gのエリアは大幅に拡大していることが分かる。
下り通信速度がもっとも速いのは「目黒駅」

2年ごとに実施されているこの調査、2019年では29.8Mbps程度だったものが、2025年現在ではなんと4倍以上の127Mbpsとなっている。各社通信速度改善に向けた企業努力の賜物と言えるだろう。

下り通信速度の調査において、駅別でのデータを見てみると、山手線全駅でもっとも下り通信速度が速かったのは、4社平均下り速度391.5Mbpsで目黒駅のホームであった。次いで2位には田町駅のホームが382.8Mbps、鶯谷駅のホームが375.4Mbpsと僅差で続いた。一方、下り通信速度がもっとも遅かったのは品川~大崎間で3.4Mbps。全60地点でのホームの4社平均は206.5Mbpsだが、駅間は47.4Mbpsで大きく異なる結果となり、駅のホームと駅間では、ホームの方が圧倒的に通信環境が良いことが分かる。
今回の調査結果から、5Gのサービス開始以降、着々と5Gエリアを拡大していることが明らかになった。しかし、将来的に6Gのサービス開始も現実的となっている今、5Gエリアはさらなる拡大を進めるべきなのかもしれない。
出典:【ICT総研】
※サムネイル画像(Image:MAHATHIR MOHD YASIN / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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