20代は“会って話したい”派?出社増で社内コミュニケーションに世代差も明らかに
新型コロナウイルスの流行も落ち着き、出社機会が増えた企業も多いなかで、コミュニケーションと勤務形態(出社やリモートなど)の相関や、そもそもコミュニケーションを取りたいと思っている人はどれほどいるのか気になるところです。今回は、「社員のコミュニケーションに関する調査」をご紹介します。

ここ1年の社内コミュニケーションに変化は? コミュニケーションへの積極性も明らかに

法人向け不動産サービスを提供するスターツコーポレートサービス株式会社では、イチオシのレストランやホテル・温泉宿のお得プラン情報を発信するOzmallの会員のうち768人を対象に「社員のコミュニケーションに関する調査」を実施。
まずはじめに「ここ1年で職場の同僚や上司とコミュニケーションを取る機会はどのように変化しましたか?」と質問すると、58.6%が「ここ1年でコミュニケーションが増えた」と感じていることが明らかになりました。
しかし、勤務形態別に比較すると、フルリモートの場合がもっとも増えた割合が少なく(16.3%)、ハイブリッド(出社が多い)で71.7%と5倍近い差が出ています。
全体としてコミュニケーションの活性化を実感する人が多いものの、リモートワークが多い企業は社内コミュニケーションに課題を持っているようです。

次に「職場で自分と別の世代の人とコミュニケーションを取りたいと思いますか?」と質問すると、51.6%がコミュニケーションを取ることに積極的な姿勢であることがわかりました。
年代別で見ると、20代がもっとも多く、30代・50代がもっとも少ない結果に。30代は育児や介護などで仕事以外のタスクが多く、50代以上はハラスメントリスクを恐れている人が多いことから、コミュニケーションに消極的となっています。
社内コミュニケーション促進に効果的な施策は? 年代別で回答に差が生まれる

企業にとって、社内コミュニケーションの活性化は大きなメリットがあるもの。そこで、「社内コミュニケーション促進のため、効果があるのはなんだと思いますか?」と質問すると、「食事会」が47.1%ともっとも多い回答となりました。年代別に見ても、「食事会」の回答が高い割合を占めています。
また、20代は「食事会」に次いで「社員寮や共用部のあるオフィス」との回答が多く、複数人での対面コミュニケーションを望む傾向にあるようです。その理由として、コミュニケーション促進の即効性があると感じることが挙げられています。
一方、30代以上の社員は「チャットツール」や「1on1ミーティング」の回答が多く、個別性が高いコミュニケーションを望む傾向にあります。しかし、20代にとっては相手の情報が少ない中で個別のコミュニケーションを取るにはハードルが高いようです。
本調査から、全体として社内コミュニケーションの量は増えているものの、リモートワークが多いほどコミュニケーションが減少していることが明らかになりました。また、20代ほど世代間のコミュニケーションを望んでいる一方、30代・50代は私生活の多忙さやハラスメントへの懸念からコミュニケーションに消極的であることもわかっています。
コミュニケーションの活性化は会社の活性化にもつながるため、対面で関係を構築できるコミュニケーション施策と個別で連絡が取れるツールを組み合わせるなど、工夫が必要なのかもしれません。
出典:【スターツコーポレートサービス株式会社】
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。