「カメラとパック」がモチベーション 小祝さくら、今季初V&雪辱の全英へ
<宮里藍 サントリーレディス 事前情報◇11日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6558ヤード・パー72>
国内優先を明言している小祝さくらだが、例外となる大会が2つある。ひとつは45位だった2週前の「全米女子オープン」。もうひとつは、今大会で出場権獲得を目指す「AIG女子オープン」(全英)だ。
「特に理由はないんですけど、出られるチャンスがあれば出たいなぁと…。今週はそこを目標に頑張りたい。2日目にスコアを落として予選落ちした去年の(全英の)リベンジをしたいです。去年は海風に完全に負けました。ホント、風だけでした。今年出られたら、しっかり対策して風に打ち勝ちたい」
全英は、昨年のセントアンドリュース大会で初出場。だが、2日目に6オーバーの「78」を叩き、カットラインに1打届かず予選落ちを喫した。今年は7月31日からウェールズのロイヤル・ポースコールで開催。雪辱を期す一戦となる。
今大会で全英切符を得るには、2位以内に入るか、大会終了時点のメルセデス・ランキング(MR)で上位3人に入る必要がある。現在のMRは5位。4位の申ジエ(韓国)は別カテゴリー(歴代優勝者)で既に出場資格を持っており、21.34pt差で3位の菅楓華がまずはターゲットとなる。
また、単独30位以上に入れば生涯獲得賞金8億円を突破する。27歳61日での到達は、横峯さくらの26歳194日に次ぐ史上2番目の若さ。だが、本人が目指しているのはそこではない。「優勝したら欲しいものもあるので」と狙うは今季初Vだ。
「デジカメというか小さなカメラが欲しいんです。あと、パックも。たくさん買うと、かなりするんですよ。年間10万円くらい。大量買いしたいんです」
今季獲得賞金がすでに3300万円を超えている小祝にとっては“ささやかな買い物”だが、「優勝したら欲しいものを買う」が最大のモチベーションだ。これまでは『5位以内に入ったら(買う)』と決めたこともあったが、今ひとつスイッチが入らない。ならばと、慎ましい物欲を満たすためにハードルを上げて、優勝に設定したという。
サントリーレディスは7度目の出場。21年の5位などトップ10入りは過去3度あり、予選落ちはなし。相性は悪くない。2週前には全米に出場し、前週の「ヨネックスレディス」では時差ボケと戦いながらも10位に入った。
試合を休まない“鉄人”が狙うは、今季初Vでの全英切符。いまだ勝利ゼロの黄金世代の一人としても、通算12勝目は初の関西で飾りたい。(文・臼杵孝志)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。