【禁断のロボット試打】どのドライバーが本当に飛ぶのか? リアルな飛距離ランキング 第5位は日本のスポーツ総合メーカー渾身の1本
ゴルフルールでは飛び過ぎを嫌うR&AとUSGAによって、さまざまな用具の規制が行われてきた。古くは2000年代の高反発(SLE規制)禁止に始まり、慣性モーメント(MOI)、長さなどを規制され、ゴルファーからすれば「もう、飛ぶドライバー開発って頭打ちなのでは?」と思う人も多いはず。
そこで、ALBA Netでは、禁断の企画を実施。主要ゴルフメーカーに協力を仰ぎ、ある一定条件を設定して、人の主観やたまたまのナイスショットに左右されないテストで、飛ばせるドライバーをランキングしようというもの。勝てば天国、負ければ地獄のこの企画を、プロギアのR&Dセンターで精密検証した。
テストを実施するにあたりクラブ本数に上限があるため、各メーカー1モデルに限定し自信のあるクラブを指定してもらった。そのクラブリストが下記14本(メーカー名五十音順)。なお、スペックはメーカー指定になる。
・キャロウェイ『ELYTE』10.5°純正ベンタスグリーン5S
・グローブライド『24ONOFF AKA』10.5°純正SMOOTH KICK MP-524D-S
・コブラ『DS-ADAPT LS』10.5°純正スピーダーNX for COBRA-S
・ダンロップスリクソン『ZXi LS』9°純正べンタスZXi-S
・テーラーメイド『Qi35』10.5°純正ディアマナTM50S
・ネクスジェン『NS250』9.5°SS RED
・ピン『G440LST』9°純正TOUR 2.0 BLACK65S
・ブリヂストン『B3 MAX』9.5°純正ヴァンキッシュBS40 for MAX-S
・プロギア『RS MAX』9.5°TENSEI FOR PRGR-S
・本間ゴルフ『TW767 LS』9°純正ヴィザードEZ-C-S
・マジェスティ『マジェスティロイヤル』9.5°純正LV560-S
・ミズノ『ST-X 230』10.5°純正Tour AD GM D55-S
・ヤマハ『インプレスDRIVESTAR TYPE/D』10.5°純正スピーダーNX TM-425D-S
・ヨネックス『EZONE GT MAX』10.5°純正AK-04GT-S
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5位に入ったのは日本のスポーツ総合メーカー渾身の1本。ミズノの『ST-X 230』だ。
1球目 245.5ヤード
2球目 246.4ヤード
3球目 246.1ヤード
4球目 245.9ヤード
5球目 246.3ヤード
【平均 246.0ヤード】
以下、ミズノの担当者コメント:
「ランクインできましたこと、大変光栄です! 『ST-X 230』は、ミズノ独自の“鉄芯の飛び”こと『コアテックチャンバー』と、高反発素材『フォージドβチタン合金(2041Ti)』との相乗効果によって、飛距離性能を徹底的に追求したモデルです。
まず『コアテックチャンバー』ですが、インパクトの瞬間、ヘッドには進行方向とは逆向きの力がかかる一方、内部に内蔵された鉄芯“ステンレス”には、飛び出し方向に進もうとする慣性の力が働きます。この慣性力がヘッドの反力に加わることで、ボールスピードを効率よく増幅させる役割を果たします。
さらに、フェース素材には一般的な6Al-4Vチタン合金に比べて約17%高い強度と、約8%大きなたわみ性能を持つ『フォージドβチタン合金(2041Ti)』を採用。より大きな初速と高い反発力を実現しています。
昨年ツアー4勝を挙げた平田憲聖プロや、2025年「リゾートトラスト レディス」でツアー初優勝を果たした稲垣那奈子プロもこのモデルを使用しており、ミズノNo.1の飛距離性能を誇る1本です」
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テスト条件は下記。
・ヘッドスピードはクラブ長を問わず42m/sに統一(ロボットがクラブごとに出力を調整)
・完全なストレート軌道&スクエアヒット&フェースの真ん中打点
・入射角はアッパー2.4度
・打球数はスピン量エラーを除いた5球平均(ボールはタイトリスト『ProV1』を使用)
計測機器はプロギアのカメラ式最高機種『RED EYES』を使用。飛距離はキャリーとランの合計。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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