クラブ契約フリーの渋野日向子と西郷真央は、なぜタイトリストの『GT』ドライバーを使用するのか?
「全米女子オープン」で優勝争いを見せた渋野日向子と西郷真央。ともにクラブ契約フリーでドライバーはタイトリストの『GTシリーズ』を使用する。その真相をレポートしたい。
渋野はドライバーでは『GT2』(9度)を使用。以前はピンの『G430 LST』を使用していた。「曲がりが少なく、飛ぶなとは思った。初速も出ているように感じるし、キャリーがちょっと飛んでましたね。あと右のミスが少なめ」(渋野)
西郷のドライバーはタイトリスト『GT3』(10度)。以前はキャロウェイ『パラダイム ◆◆◆』を使用していた。「スピン量が(昨季)終盤に少なくなってきてしまって、それで雨の日やスイングスピードを落としたときに滑る球が出ていた。(ヘッド内部に流し込んで重心位置を変える)接着剤のポジションを調整して、うまくハマってくれました」と西郷は語っていた。
2人がなぜ『GTシリーズ』を使用するのか、クラブフィッター吉川氏に分析してもらった。渋野が使う『GT2』は重心深度がポイントだという。「渋野プロは『GT2』にして、スピンが少し減ると思います。重心深度が浅めのヘッドにしたかったはずで、『G430 LST』はけっこう深い。重量がある深重心ヘッドだと振り遅れてヘッドが下から入る可能性があります。『GT2』は重心が深すぎない。ボール初速も非常に速いですね」(吉川)。
一方、西郷の『GT3』はボール初速と高い操作性を理由に挙げる。「『GT3』は『GT2』より小ぶりなヘッドで、初速が高くてかなりボールスピードアップできると思います。また、操作性が高いモデルで、左右に曲げたり、弾道高さを変えたいのでしょう」(吉川)。
『GT』ドライバーは、重心深度が深すぎないため振り遅れは起きにくいという。また、ツアープロに高い評価を受ける高いボール初速で、楽に飛距離が稼げるようにもなる。飛距離不足や振り遅れに悩む人は、試す価値があるかもしれない。
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