第97 回アカデミー賞 国際長編映画賞受賞 ウォルター・サレス最新作「アイム・スティル・ヒア」本ポスター解禁
第97回アカデミー賞でブラジル映画初の国際⻑編映画賞を獲得、軍事独裁政権下で消息を絶った政治家ルーベンス・パイヴァと、夫の⾏⽅を追い続けた妻エウニセの実話に基づくウォルター・サレス監督作「アイム・スティル・ヒア」の公開⽇が8⽉8⽇(⾦)に決定。本ポスタービジュアルが解禁した。
1970 年代、軍事独裁政権が⽀配するブラジル。元国会議員ルーベンス・パイヴァとその妻エウニセは、穏やかな暮らしを送っていたが、スイス⼤使誘拐事件を境に政情は⼀変。ルーベンスは軍に連⾏され、そのまま消息を絶つ。夫を奪われたエウニセは、その⾏⽅を追い続けるが、やがて彼⼥⾃⾝も軍に拘束され、過酷な尋問を受けることとなる。数⽇後に釈放されたものの、夫の消息は⼀切知らされなかった。⾃由を奪われ、絶望の淵に⽴たされながらも、エウニセの声はやがて、時代を揺るがす静かな⼒へと変わっていく。
本作は監督自身が、幼少期にパイヴァ家と親交を持ち、この記憶を、喪失と沈黙をめぐる私的な問いとして丁寧に掘り起こした。主演を務めたのは、サレス作品の常連にして名優フェルナンダ・トーレス。静かな闘志と深い慟哭を織り交ぜたその演技で、アカデミー主演⼥優賞にノミネートされた。そして、エウニセの⽼年期を演じたのは、実の⺟であり「セントラル・ステーション」でブラジル⼈初のアカデミー主演⼥優賞候補となったフェルナンダ・モンテネグロ。⺟と娘、ふたりの⼥優が、記憶と時代、そして命の継承を映し出す。
「アイム・スティル・ヒア」
監督:ウォルター・サレス
脚本:ムリロ・ハウザー、エイトール・ロレガ
出演:フェルナンダ・トーレス、セルトン・メロ、フェルナンダ・モンテネグロ
⾳楽:ウォーレン・エリス 撮影:アドリアン・テイジド
2024 年/ブラジル、フランス/ポルトガル語/137 分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:AINDA ESTOU AQUI/英題:I’M STILL HERE/字幕翻訳:原⽥りえ/レイティング:PG12
提供:クロックワークス、プルーク 配給:クロックワークス
©2024 VIDEOFILMES / RT FEATURES / GLOBOPLAY / CONSPIRAÇÃO / MACT PRODUCTIONS / ARTE FRANCE CINÉMA
軍事政権に夫を奪われた妻の闘い。アカデミー賞3部門ノミネートのウォルター・サレス監督作「アイム・スティル・ヒア」
記事提供元:キネマ旬報WEB
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