西武「東村山駅」でレールウォーク楽しむ 新宿線下り線が6月下旬に高架化

西武鉄道の「東村山駅」(東京都東村山市)が今まさに変わろうとしています。
同駅付近では東京都を事業主体とする連立事業が進められており、2025年6月29日(日)に新宿線の「下り線」が高架化します。これに先立ち、本日6月1日(日)に施設見学会が開催され、東村山市民や鉄道ファンなど約400名が参加。使用開始前の線路を歩くレールウォークなどを通じて駅の新しい姿を楽しみました。
西武鉄道の連続立体交差化事務所 菅原聡 担当所長によりますと、下り線の工事そのものはほぼ完了しており、現在は切り換えに向けて検査などを行っている段階だといいます。
駅部については直上施工といって、現在線のホームや線路の上に直接高架橋をつくるため、工事ができるのはほぼ夜間帯に限られるのが苦労したポイント。「下に電車が走り、お客様がいらっしゃるため、ボルト一本落とせば大変な事故になります。非常な緊張感をもって工事を進めてきました」とのコメントも。
東村山駅付近の連立事業について
東村山駅付近の連立事業(「西武鉄道新宿線、国分寺線及び西武園線(東村山駅付近)連続立体交差事業」)は、2012年(平成24)年に都市計画決定されました。東京都、東村山市、西武鉄道が連携し、およそ10年前の2015(平成27)年1月から工事が進められています。
【参考】世紀の大工事 現場に到着【駅ぶら04】国分寺線09(2021年1月掲載)
https://tetsudo-ch.com/10981721.html
事業区間は新宿線(約2.8km)、国分寺線(約0.8km)、西武園線(約1.4km)の計約4.5km。今回の新宿線下り線高架化により、府中街道など4カ所の踏切で遮断時間が短縮される見込みです。連立事業が完了すれば計5カ所の踏切が除却され、交通渋滞の解消や鉄道により分断されていたまちの一体化に期待がかかります。

3者は残る国分寺線、西武園線、新宿線上り線の高架化についても早期の実現に向け工事を進める方針で、鉄道に関しては2028(令和10)年度末、側道は2030(令和12)年度末の事業完了を見込みます。
【写真】東村山駅新宿線下りホームやレールウォークの様子









記事:一橋正浩
記事提供元:鉄道チャンネル
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。