西村優菜は上位浮上の糸口つかめず 苦戦続く今季に「評価できるところがない」
<全米女子オープン 2日目◇30日◇エリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)◇6829ヤード・パー72>
最終予選会でリザーブ(補欠)1番手から繰り上がり、本戦出場をつかんだ西村優菜。しかし、初日は「79」、2日目は「73」と苦しい内容となり、今季メジャー2戦目は予選落ちに終わった。
「いい準備はできていたんですが、結局それが試合でできなかったかな」。そう語った西村の表情には、悔しさがにじんでいた。
初日から流れをつかめなかった。「フェアウェイに行かないとスコアを作れないコースの中で、いい動きができなかった」と話すように、フェアウェイキープ率は57%(8/14)。広めのフェアウェイを外すと深いラフが待ち受け、「出すだけのホールも多かった」と、スコアメークに苦戦した。
2日目は多少スコアを戻したものの、「ノンプレッシャーだっただけ」と冷静に自己分析。失うものがない状態でのスコアだったと振り返った。
「いい緊張感の中で回りたい」。その言葉には、上位争いへの渇望がにじむ。ここまでのシーズンは「評価できるところがほとんどない」と話し、最高位はメジャー初戦「シェブロン選手権」の44位(※T-モバイル・マッチプレーを除く)。カットがあるストローク戦で予選を通過したのは、これが今季唯一だ。
試合ごとにスイングを調整しながら、最適解を模索する日々。今週は「左足にしっかり体重を乗せる」意識で取り組んだが、再現性には課題が残った。「試合で(思った通りに)できない」ことへのもどかしさも口にする。
「毎回、(スイングを)違うことをするたびに、『これだといける』っていうのもありました。今週の左足体重もいいと思っていたんですが、それが結果にならないので。あとは、何があるんだろうなという感じです」。
試行錯誤を重ねながら、上位浮上への糸口を探している西村。長いトンネルの出口に向かって、その歩みを止めることはない。(文・齊藤啓介)
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