96期生一番乗りVへ 早大卒の才女・稲垣那奈子が自己ベスト「67」発進
<リゾートトラスト レディス 初日◇29日◇グランディ鳴門ゴルフクラブ36(徳島県)◇6585ヤード・パー72>
プロ2年目の24歳が本領発揮だ。稲垣那奈子(いながき・ななこ)が7バーディ・2ボギーで回り、ツアー自己ベストの「67」をマーク。5アンダー・3位タイの好発進を決めた。
2バーディ・2ボギーと伸び悩んだ前半とは一転、後半のバックナインで怒とうのバーディラッシュを披露した。10番、11番の連続バーディに続き、14〜16番で3連続バーディを奪ってハーフ「31」。一気にリーダーボードを駆け上がった。
前半は「(ピンから)3メートルくらいにはずっとついていたんですけど、それが入りきらなくて。ちょっとイライラしていました」と苦笑い。だが、その原因がリズムにあると気づき、後半から修正した。
「素振りを何回もして、リズムをしっかり確認しました。そこからフィーリングも良くなって、ショットもついてきました」。冷静な対応が、バーディ量産につながった。
“プラチナ世代”と呼ばれる2000年度生まれ。同世代には海外女子メジャー覇者の古江彩佳をはじめ、西村優菜、吉田優利、安田祐香、阿部未悠らがいる。多くの選手が高校3年時からプロテストに挑戦する中、稲垣は早稲田大に進学した。アマチュアゴルファーとして実績を積み上げ、2022年にはナショナルチームにも選出。2度目の挑戦となった24年のプロテストで合格を果たした。
早大の卒業論文では『ゴルファーと腰痛の関連性』をテーマに執筆した。自身も中学3年時から腰椎分離症などに悩まされており、大学ではスポーツ健康科学を専攻。ケガの予防について学んだ知識は、現在のプロ生活に生かされている。
「まずはあす、しっかりとアンダーで回って予選を通りたい。いい位置にいるので、上位を目指して頑張ります」。このまま好位置をキープすれば、初のトップ10入り、さらには96期生の中で一番乗りとなる優勝も現実味を帯びてくる。
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