『どうせ世界は終わるけど』 読者の心に希望をともす連作短編集
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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人類滅亡の危機がやってくる、というストーリーは、はるか昔からさまざまな物語の骨格を作ってきた。いざという時に、人は何を考えてどんな行動をとるのかに思いをはせることが、今をどう生きるかを考える一つの道筋になるからかもしれない。ベストセラー『#真相をお話しします』の映画化でも話題の結城真一郎氏の最新作『どうせ世界は終わるけど』(小学館、税込み1870円)が発売された。そう言いたくなる瞬間の多い昨今だが、世界に希望をともしていく連作短編集だ。
人類滅亡の危機は100年後。「終末」を意識させるには、小惑星衝突までの猶予が長い。そんな中で人々のささやかな勇気が少しずつ重なり合うストーリー。「世界が終わってしまうというのに、なんと前向きになれる本なのでしょうか」など、全国の書店員からも“熱い”感想が寄せられているという。発売に先駆けて韓国からも翻訳オファーが届いた。担当のリ・ギウン氏からは、「令和という時代の不安と希望、そしてその隙間を生きるすべての人にこの話を伝えたい。作家のこの優しい心は、韓国の読者にも必ず響くと確信している」というコメントが届いている。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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