フェアウェイキープは全体1位「残り2日もいいプレーを」 山下美夢有は“らしさ発揮”しメダル圏を維持
<パリ五輪 2日目◇8日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇6374ヤード・パー72>
中盤、少し苦しい時間も過ごしながら、上がり連続バーディでメダルへの望みをつないだ。日本代表の山下美夢有は、トータル3アンダー・6位タイで初出場の五輪を折り返した。
初日は7位。上下白のウェアに身を包んだこの日も、歓声に笑顔で応えコースへと飛び出した。5番では3.5メートルを沈めてバーディが先行。順調な滑り出しだ。8番では3パットのボギーを叩きながら、それもすぐさま9番で取り返す。しかし「しっかり1打でも伸ばそうという気持ちでプレーしました」という後半開始から、少し停滞ムードが漂ってくる。
10番、12番でボギーが来てしまう。この時点で1つスコアを落とす展開になった。そんな流れを変えたのが15番パー4だった。グリーン手前、池にほど近い位置からの9メートルのバーディパットをねじ込んだ。これを1.5メートルにつけた17番、そして4.5メートルを決めた18番の上がり連続バーディにつなげた。
最終ホールは前日2オンに成功しながら、長いイーグルパットがカップを大きくオーバーし伸ばせなかったパー5。この日は一転、3打目勝負でバーディを奪った。「フォローだったし、ピン位置的にも狙える位置だけどしっかり刻んで3打目でというマネジメントでした」。再び視界にメダルをとらえられる位置まで戻ることができた背景には、こんな機転もある。
2日間のフェアウェイキープ率は78.57%(22/28)で全体トップに並ぶ。パーオン率も77.78% (28/36)で5位と、持ち味を生かしながら上位争いに名前を連ねている。「まだショートゲームだったり、伸ばしたいところで伸ばせないところもあるので、あしたへ調整したい。残り2日間もいいプレーができるように」。2日目も「65」、「66」とビッグスコアで上位に浮上する選手も見られた。首位とは5打差。まだまだ十分に表彰台を狙える位置だ。
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