ルーキー・荒木優奈は初Vならず悔し涙「来週からも地道に頑張ります」
<ブリヂストンレディス 最終日◇25日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
初優勝を目指して首位タイでスタートした荒木優奈は、イーグルを奪うなど健闘したものの2打及ばず、トータル18アンダー・2位タイに終わった。「攻めるって決めて、攻めなかったホールはなかった」と力を出し尽くした戦いだったが、ホールアウトするとすぐに悔し涙を流した。
1番を3パットのボギーとした荒木は、「逆に追いかける立場になってやりやすかったです」。6番パー5では残り41ヤードからの3打目を直接カップイン。反撃のイーグルで、快調にスコアを伸ばす佐久間朱莉を追いかけた。
さらに8番でもバーディを奪ったが、直後の9番パー5のティショットがクリークへ。「2打目でグリーンの近くまで行くつもりで、池に入ってもいいと思っていたんですけど、1打目で入るとは思っていませんでした」。池が絡み、ティショットを刻むことを選択する選手が多いホール。結果的には積極策が裏目に出た。
後半は連続バーディの直後の15番で3パットのボギー。「ショットはいいんですけど、入れなければいけないパットの決定力が足りないなと思います」。以前から口にしていたパッティングという課題が、より明確になった。
それでも、最後まで優勝争いに絡めたことには大きな手ごたえを感じている。「大きく崩れなかったし、オーバーパーを打たなかったのは良かったと思います。最後まで優勝争いを経験できたのは良かったです」。メルセデス・ランキングは大会前の15位から9位まで浮上。ルーキーの先頭を走っているのは間違いない。
表彰式では宮里藍から、『見てたよ~、惜しかったね~。サントリーにもいるから、来週からも頑張ってね』と声を掛けられた。自己最高成績も6位タイから2位タイに更新。「自信がついたので来週からも優勝目指して地道に頑張ります」。全英切符もかかる「宮里藍 サントリーレディス」の開催は3週後。次に会うときは“おめでとう”と声を掛けられる立場になっているかもしれない。(文・田中宏治)
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