トップ5のうち4人ルーキー、同組2人は若手有望株 岩井千怜が米初優勝を争う“ライバル”は一体どんな選手たち?
<リビエラマヤオープン 3日目◇24日◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇6583ヤード・パー72>
岩井千怜が首位と1打差のトータル6アンダー・2位タイで、米ツアー初優勝がかかる最終ラウンドを迎える。そのライバルにはどんな選手がいるのだろうか?
もともと今回の新規大会は、世界ランク最上位が同15位のチャーリー・ハル(イングランド)と、トップランカーが軒並み不在。さらにハルは3日目を終えトータル1オーバーの39位タイで、フィールド2番手だった世界17位の竹田麗央は予選落ちという展開になっている。下部のエプソン・ツアーからも多くの選手がエントリーするフィールドで、チャンスが多いとも言われていた。
それを証明するように、岩井を含め4人のルーキーがトップ5で最終日を迎える。トータル7アンダーでリーダーボード最上位に立つ23歳のジェニー・ベ(米国)もそのひとりだ。現在の世界ランクは222位で、バッバ・ワトソン(米国)や今田竜二らが在籍した名門ジョージア大出身。大学時代にはシーズン最高成績をおさめた選手に贈られるジュリ・インクスター賞を受賞するなど、アマチュア時代から注目を集めてきた存在でもある。
プロでも着実にキャリアを積み、下部のエプソン・ツアーでは2023年に2勝、昨年に1勝を挙げて今年はLPGAツアーを主戦場にしている。今大会前まで6試合に出場し、4月の「JMイーグルLA選手権」では11位タイという成績も残した。今季の平均飛距離が274.72ヤードで、ツアー23位につける飛ばしも魅力だ。
そして岩井と同じく2位につけるチャン・ヤフイ(中国)も19歳のルーキーだが、昨年はエプソン・ツアー新人賞を受賞している。ここまでCMEポイントランクで66位につけており、悪くない序盤戦を過ごしている。世界ランクは159位だが、あなどれない選手のひとりだ。
世界ランクを見ると岩井が45位で、4位のガブリエラ・ラッフルズ(オーストラリア)が63位。トータル4アンダーの5位タイにも7人がつけるが、そのなかではチェ・ヘジン(韓国)の44位が最高位だ。以下、50位のリンディ・ダンカン(米国)、76位のイ・ソミ(韓国)、225位のワン・シンイン(中国)、254位のアリーン・クラウター(ドイツ)、511位のカン・ヘジ(韓国)、840位のブリアナ・ドウ(米国)となっている。トップ5だけを見ると岩井は世界ランク2番手という位置付けだが、スコア同様に“混戦状態”ともいえ、突出した存在はいない。
岩井、ベ、ヤフイの最終日最終組は午前8時45分(日本時間午後10時45分)にスタートする。「バーディパットを外してもガマン。必ずチャンスが来るコースだと思う」と岩井も話すように、とにかく粘り強く、この混戦状態を抜け出したい。
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