8度目の最終日最終組 佐久間朱莉がルーキーとの競り合いで目指す“圧勝”「20アンダーは最低限クリアを」
<ブリヂストンレディス 3日目◇24日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
初日から首位を並走するルーキーの荒木優奈と、3日目もデッドヒートを繰り広げた。トータル16アンダーでトップの座を守った佐久間朱莉は、取っては取られてという展開を「楽しかった。荒木さんがすごくいいプレーをしていて、負けないように。引っ張ってもらいながら、食らいついていけました」と、本当に楽しそうに振り返る。
優勝争いへ大事な3日目は5つのバーディを奪い、ボギーはなし。2番パー3で荒木がティショットを2メートルにつけると、佐久間も7番アイアンで1メートル弱につけ返す、まさに意地の張り合い。「66」、「67」、「67」と3日間、同じスコアを並べている相手と、“がっぷりよつ”だ。
2番、4番、12番、15番と4つあるパー3ですべてバーディを奪ったのは、集中力の証か。本人の「あがってから気づきました」という言葉からも、それがうかがえる。「取れるところで取って、突き放したいと思ってました」。ルーキーとの勝負に対して、“負けられない”という気持ちは「特にない」と言うが、今季2勝目へのボルテージは上がっている。
最終日も最終組で荒木と直接対決。3位のイ・ミニョン(韓国)とは3打差と、マッチレースの様相も呈す。目指すのは、今年と同じ会場で行われた2023年大会で山下美夢有が打ち立てたトーナメントレコードの18アンダー以上の新記録。「まず20(アンダー)を目標に設定して、そこは最低限クリアしたい」と、圧倒的な勝利を望む。
2位が3度あった昨年の悔しさを乗り越え、今年4月の「KKT杯バンテリンレディス」でようやく初優勝を挙げた。「勝てたことで得た自信もあるし、それを最終日にしっかり生かしたいです」。相手が初の最終日最終組なのに対し、佐久間は8度目。ルーキーに経験の差を見せつけるのか。競り合いは「嫌いではないです」と、余裕の笑みも。日曜日も“楽しい”18ホールになりそうだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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