「勝負師にならないといけない」 吉田鈴が強気に3戦ぶりに決勝ラウンドへ
<ブリヂストンレディス 2日目◇23日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
自己採点は100点満点。ルーキーの吉田鈴がこの日のベストスコアタイとなる「67」をマークした。トータル6アンダーまでスコアを伸ばし、スタート時の41位から6位タイにジャンプアップ。「優勝するには勝負師にならないといけない」と今週は攻めのゴルフにスタイルチェンジし、積極的にピンを攻めバーディチャンスを量産した。
直近2試合は予選落ちと苦しんでいたが、「セッティングが難しかったのもあるんですけど、難しく考え過ぎてしまいました」。今大会が初コンビの島中大輔キャディからも、練習ラウンドで判断の迷いを指摘されたことで「ミスした時のことは考えずにイメージ通りに打つ」というシンプルな考え方に切り替えた。
特にこの日は攻めのゴルフを徹底。「優勝するには、賭けないといけない部分は絶対にある。安全みたいなものを捨てて、そういう方向にシフトチェンジしないとシードも取れないし、トップ10にも入れないだろうなと思います」。攻撃的なプレースタイルがいきなりのビッグスコアにつながった。
ショートアイアンやウエッジだけでなく、ミドルアイアンでもチャンスを作れたのが好スコアの要因。8番パー4では残り162ヤードを6番アイアンで2メートル弱につけてバーディ。上がり3連続バーディがかかった最終18番パー4でも「外しちゃったんですけど、7番アイアンで1メートルぐらいにつきました」と、さらにスコアを伸ばす可能性を秘めたラウンドだった。
ここまで全9試合に出場しており、毎週のように試合が続くのは初めての経験。週に一度、完全な休養日を作ることでコンディション維持に努めているが、それでも疲れが出たのか、先週末に体調を崩した。「日曜日に38.6度の熱が出ちゃって、月曜日に点滴を打ったりしたんですけど、出場できるか分からない状態でした」。体調が万全ではない中、火曜日は「きつかったですけど」と18ホールの練習ラウンドを敢行。水曜日の練習を軽めにしたことで、現在はプレーに支障はないという。
プライベートでは「なんでもパッと決めらます。せっかちなんで(笑)」と本来は考え過ぎない性格。残り2日も迷いを断ち切り、積極的なゴルフで初のトップ10入り、さらには優勝争いへと突き進む。(文・田中宏治)
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