福田萌維は14本のクラブに“大満足” 宮里藍からの金言を胸にホステス大会「聞いたらなんでも答えてくれる」
<ブリヂストンレディス 事前情報◇21日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
今年3月に日章学園高校を卒業したばかりの18歳ルーキー・福田萌維(めい)は、レジェンドからの金言を胸に、レギュラー3試合目で初の予選通過を目指す。
20日には、大会を主催するブリヂストンと契約を結び、元世界ランキング1位の宮里藍と、アマチュア&若手プロによる恒例のトークセッションが行われた。昨年のプロテストで、高校3年生ながら一発合格した福田も参加。「藍さんは聞いたらなんでも答えてくれるんです。すごいなと思いました」と目を輝かせた。
「簡単にまとめると練習で自信をつけたら、本番でもうまく使える。逆に練習でやっていないことは、試合でもできる確率は低くなります。技術的な面でも、攻める、守るのメンタル的な面も、練習からやることの大切さを学びました」。早速、今週から意識を変えて取り組んでいるようだ。
プロデビューからここまで着実に成長している。高校時代に3年間を過ごした宮崎で行われた、3月「アクサレディス」でプロデビュー。予選通過ラインに7打及ばず予選落ちを喫した。プロ2戦目は下部ステップ・アップ・ツアー「YANMAR HANASAKA Ladies」で、1打及ばず予選落ちに終わった。
「アクサと琵琶湖(ヤンマーハナサカレディス)で打ちのめされて、なんでうまくいかないのか考えたんです」。ジュニア時代はオーバーパーを打ってもその試合でトップ10に入っていたが、「プロの世界は最低イーブン(パー)なんだと感じました。アンダーを狙わずにパープレーで回ろうと考えたし、苦手だったアプローチの練習量を増やしました」。
アンダーパーを出そうと自分を追い込みすぎて、バーディパットを外すと落ち込むこともあった。「パーでいいんだと思ったら落ち込まないし、めっちゃうまくいくようになりました」。すると下部「フンドーキンレディース」は2位、同じく「大王海運レディス」は5位タイと結果が出るようになった。
自身レギュラー2戦目となった先週の「Sky RKBレディス」は、2日間ともに「72」にまとめたが、1打足りずに決勝に進めなかった。「1打足りませんでしたけど、自分的には悪くなかったので落ち込む感じではないです。アプローチの練習も必要ですし、“もうちょっと”というのを自分に教えられた気分でした」と、デビュー戦と比べると好感触を得た。
ゴルフの内容が良くなったのは、ギアの貢献も大きい。プロテスト合格時にブリヂストンとクラブ契約を結んだ。ドライバーは『B2』を使用しているが、「アクサの頃と比べると20ヤードぐらい飛距離が伸びて、260ヤードくらいまで行くようになりました」とニコリ。BS社のプロ担当と相談したところスピン量が多かったため、シャフトを0.5インチ先詰めし、重心位置を前めにすることでスピン量が適正化。福田のポテンシャルを引き出す1本に仕上がった。
また、フンドーキンレディスからアイアンを『258CBP』に、スチールシャフトの重量を105グラムから110グラムに変更した。「私の適正重量にしたら安定感が格段に上がりました。ヘッドは飛ぶし、高さも出て、ミスにも強いんです。7ヤードくらい飛ぶようになりました。アイアンのおかげです」と14本のギアへの信頼感は増している。
「ブリヂストンさんの大会で、初めて予選通過をして、上位を狙いたいです。予選を通るか通らないかで今後の自信が変わってくるので、しっかり予選を通りたい」。レギュラーツアーは3度目の正直で決勝ラウンド進出、さらに上位を狙いたい。(文・小高拓)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。