リランキング突破へ正念場 愛知出身&プロ2年目の清本美波と與語優奈「ポイントを稼ぎたい」
<ブリヂストンレディス 事前情報◇21日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
第1回リランキングまで今大会を含めて残り5試合。シーズン序盤から十分なポイントを積み重ねてこられなかった選手にとってはここからが正念場だ。ともに愛知県出身のプロ2年目、清本美波と與語優奈(よご・ゆいな)はそんな立場で地元開催のトーナメントを迎えた。浮上のきっかけをつかめるか、今週は2人のプレーにも注目したい。
QTランキング25位でここまでフル参戦してきた清本は、予選通過が1回(43位タイ)と苦しい戦いが続いている。プロ入り直後はプロのコーチについたが、現在はアマチュア時代のように父と二人三脚。「父のアドバイスはいいと思ったものだけ聞いて、あとは聞き流して、ほぼ自分でやっています。練習ではいいショットが出ているので、それを試合でできるかですね」。試合では“曲げたくない”、“パーを取りたい”という気持ちが、どうしても練習と同じスイングをさせてくれない。現在はメンタルトレーナーの指導を受け、心技体の“心”の部分にもレベルアップを求めているという。
地元開催の今週は、高校の同級生で現在は中京大ゴルフ部で活躍する、下田沙幸さんにキャディーを頼んだ。「ゴルフ部の同期が2人だけで、クラスも一緒だったので高校時代は常に一緒にいました。お互い気を遣うこともないので、スイングで悪かった部分も全部言ってくれます」。メンタル面に課題があるだけに、何よりリラックスして臨めることも大きい。
コースはアマチュア時代から何度もプレーしている。「思い切って振れることが、今の自分には大きいと思います」。2023年プロテストトップ合格の力をそろそろ発揮したい。
一方の與語は、QTランキング58位と出場が限られる立場でシーズンを迎えた。4月には下部ステップ・アップ・ツアーでの初優勝があったが、レギュラーツアーでは4試合出場で予選通過1回(36位タイ)となかなか結果が出ていない。「ステップの初優勝の後に調子を崩してしまって、今はそこから徐々に良くなってきたなという段階です」。トーナメント会場の極端に打ち上げの練習場で数多くボールを打ったことが、調子を落とした原因だという。
小学生のころに初めてトーナメント観戦をしたのが、この会場のこの大会。「5年生か、6年生だったと思うけど、(イ・)ボミさんを見て、プロになりたいって思うようになりました」。プロを目指すきっかけとなったトーナメントだけに、思い入れは強い。
試合出場が限られる立場は変わっておらず、リランキングまでに出場が決まっているのは今週、来週の2試合。「中盤戦以降をレギュラーで戦いたい。予選を通って、一打でもいいスコアで上がってポイントを稼ぎたいです」と意気込む。
清本とは対照的に、地元の割にプレー経験は少ないないとしながらも、コースについては「長いホールもあるけど、チャンスホールもあって、その辺りはハッキリしていると思います」と冷静に分析。各ホールに合わせたメリハリのあるプレーで、リランキング突破につながる大きなポイント獲得を目指す。(文・田中宏治)
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