佐久間朱莉は全米女子OP滑り込みならず涙 「自分自身を追い込んでしまった」
<Sky RKBレディスクラシック 最終日◇18日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6489ヤード・パー72>
今大会終了後に更新される、19日付の世界ランキング75位までに「全米女子オープン」(29日開幕、米ウィスコンシン州エリンヒルズCC)の出場権が与えられる。大会の結果次第で、現在81位の安田祐香、82位の佐久間朱莉、93位の菅楓華に滑り込み獲得の可能性があったが、それは叶わない見込みとなった。
佐久間は日本地区予選のエントリーを見送り、世界ランクの資格で出場することを目指していた。“優勝”を求めるなかで初日は「67」をマークして3位発進。だが、2日目「71」、最終日はボギーなしの「69」で粘りを見せたが、トータル9アンダー・6位に終わり、ボーダー突破は厳しくなった。
「初日にいいスタートを切れただけに、きのうは自分自身を追い込んでしまったのかなと思う。この大会にかける思いが強くて、うまくメンタルのコントロールができずにプレッシャーをかけてしまった」。54ホールの戦いを終えてグリーンを下りるとき、目には涙を浮かべていた。
それでもアテストを終えたときにはその涙を乾かし、スッキリしたような表情も見せた。次の照準はもう決まっている。「全米に出られなくても向こう(米ツアー)を主戦場にするとはまだ考えていないので、まずは日本で頑張ります。サントリーも頑張りたい」。海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)の出場権がかかる、4週間後の「宮里藍サントリーレディスオープン」を見据えている。
もちろん、ほかのメジャーに出場できる可能性もある。「キャディさんから『頑張ったらエビアンも出られるんじゃない?』と言われた。そこまでの視野がなかったけれど、『あ、行けるんだ!』って思って、ちょっと気にするようになりました」。世界ランキングを上げて、自らの手で世界への挑戦権をつかむ。(文・笠井あかり)
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