え? 今年の全米プロが“食べ放題&飲み放題”ってホント!? 「ファンにもっと楽しんでもらうため」
<全米プロゴルフ選手権 3日目◇17日◇クエイル・ホローC(ノースカロライナ州)◇7626ヤード・パー71>
15日から行われている今年の男子メジャー第2戦は、連日30度を超える暑さが続いているが、会場に足を運んだファンたちは観戦を存分にエンジョイしている。その理由は、今年はグランドチケット(通常の入場チケット)でコースに入ったギャラリーは朝食、昼食、そしてスナックにドリンク類(アルコールを除く)がすべて無料だからだ!
無料にも関わらず、それが提供される『マーケットプレイス』と呼ばれるギャラリープラザは、フード&ドリンクが充実。水にスポーツドリンク、ソーダ類、食べ物はハンバーガー、ホットドッグにチキンサンド、さらにポテトチップス屋クッキーなど、選択肢が多いのも魅力だ。ファンはここからフード、ドリンク、スナック類を手に取り、そのまま外に出ることができる。
もちろんレジなんかはない。そして一日に何度でも訪れることができるから、まさに“食べ放題”、“飲み放題”状態だ。チケットを購入した大人と一緒にフリーで入場した子どもたちももちろん対象で、お腹いっぱいになるまで食べることができる、夢のようなシステムだ。さすがにビールなどアルコール類は別。お隣のバーセクションで並んで購入することになるのだが、太っ腹ということに変わりはない。
実はこれまでも全米プロでは『チャンピオンシップ・プラス』というフリーフード&ドリンクのチケットが売られてきた。2022年から始まったプログラムで、これまでは、この特別チケットを持った人だけの特権だったが、これが好評だった。主催するPGA・オブ・アメリカは、「ファンにもっとトーナメントを楽しんでもらうため」に、今年はすべてのギャラリーに解放した。
当然のことながら、その費用はチケット代に反映されている。もし定価で購入すると62ドル~262ドル(約9300円~3万9000円)と、入れるコーポレイトテントなどによって差がある。前日の土曜日でも、まだ最終日のチケットは購入が可能で、その価格は$382(約5万7300円)。ただ、メジャー大会の最終日となれば、普通はこれくらいの値段に食費が上乗せされても、何も不思議ではない。
ちなみにマーケットプレイスを訪れてみると長い列ができているものの、支払いがない分、どんどん進んでいく様子もうかがえた。ギャラリーにも好評で、「値段を気にせず食べられるのはうれしい。チケットは300ドルくらい払ったけど、会場ではすごく楽しめているよ」と、芝生の上でホットドッグを並べ仲間とランチを楽しむ人の声を聞くこともできた。
この暑さの中では、なによりフリードリンクはうれしい限り。この“食べ&飲み放題システム”は、今後も全米プロのスタンダードになりそうだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
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