“いつも通り”のつもりが… 堀奈津佳が10年ぶり首位発進で感じた「微妙なずれ」
<Sky RKBレディスクラシック 2日目◇17日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6489ヤード・パー72>
2015年3月「Tポイントレディス」以来、約10年ぶりとなる首位発進を決めた堀奈津佳。だが、第2ラウンドではその座を守れず、トータル4アンダー・19位タイに後退した。
この日は前半こそイーブンで耐えたものの、後半は2ボギー・1ダブルボギーとスコアを落とした。「前半はショットが良かったですが、パッティングでタッチが合わなくて入らないことが続いて。内容的にはいいゴルフだったと思いますが、後半はダブルボギーだったり残念だったと思います」と振り返った。
印象的なプレーで沸かせた初日から一夜明け、久々の首位スタートにも「(緊張は)無いと思っていたのですが」と話す一方で、「微妙なずれ」を自身でも感じていた。特にパッティングでは「強く入ったり、弱く入ったり」とリズムを欠き、どこかで“首位”という立場を意識していたのかもしれない。
最高の位置から迎えた第2ラウンドだったが、「いいショットを打つのにいっぱいいっぱい(笑)」と余韻に浸る暇もなかった。それでも、「実りが多い2日間」と手応えも口にした。プロ3年目の2013年に初優勝を含む2勝を飾ったが、不振に陥って15年にシード陥落。長かったトンネルの先に、ようやく光が見え始めている。
今季はQTランク197位で、下部のステップ・アップ・ツアー出場もままならない状況。レギュラーツアーは推薦によってここまで3試合に出場しているが、ここに来て1カ月後に迫るリランキングでのジャンプアップも現実味を帯びてきた。中盤戦の“職場”を確保するには、上位30~35位以内が目安とされる中、現在は66位(2.1pts)。最終日の結果次第では、一気に安全圏へ入る可能性もある。
来週の「ブリヂストンレディス」、再来週の「リゾートトラスト レディス」にも推薦で出場予定。「来週も出るのでそこに向けて。納得のいくゴルフをしたい」。初日に叩き出した「64」から一転、2日目は「76」と波もあったが、復活ののろしは確かに上がった。残る最終ラウンド、堀が全力でその証明に挑む。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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