今季絶好調・27歳の生源寺龍憲が理想とするスイングは85歳のリー・トレビノだった!!
開幕戦でツアー初優勝を果たした生源寺龍憲。現在開催中の「関西オープン」でもトータル7アンダーで予選を通過し、決勝ラウンドに挑んでいる。将来、米国男子ツアー挑戦をも夢見る彼に、理想のスイングを聞くと、なんと1970年に活躍したメジャー6勝の天才リー・トレビノという。その真相を直撃した。
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理想とするスイングは、現在活躍している選手のものではありません。実はリー・トレビノなんです。いろいろ動画で探して見ているうちに、(自分と同じ)小柄(170㎝)だし、スイングがすごくカッコ良くていいなと思って参考にするようになりました。
当時から飛んでいたように見えますし、体の強さや腕の強さもあるからこそできるスイングだと思います。驚いたのが、右ヒジを体に付けた状態でインパクトしていること。まさに現代のスイングで本当に驚きました。さらに、やや沈み込みながらインパクトを迎える。ショットメーカーの動きだと思います。昔からスイングは変わらない部分があるんだなと感じましたね。
すごく参考になるのが左手の動かし方。めっちゃ好きです。左手を掌屈させつつ体の回転とともに左腕を回してフェースを閉じる動きをしています。ヘッドがアウトから入ってこないのが、いいですね。クラブを左手でホールドしていて、手と体が同調しているんです。
インパクトでも左手を掌屈させてクラブをホールドさせたまま低く長く振り抜いているじゃないですか。球をフェースにすごくくっつけて押し込む。フォローでも左手甲を目標に向けるようにヘッドを目標へ抜いていきます。だから、インパクトゾーンがすごく長いんですよね。飛距離と方向性を担保できます。
フィニッシュではアイアンのライン出しのようなシャフトが立った姿勢になっています。あれが本当にカッコいい。ヘッドがすごく小さい時代からこそ、こういう高い技術が必要だったのかなとも思いました。
ただ、このスイングの話は同年代のプロとは、合いませんね(笑)。
■生源寺龍憲
しょうげんじ・たつのり/ 1998年生まれ、山口県出身。身長162㎝ながら、平均飛距離298.84Yを飛ばすパワーヒッター。今季の「東建ホームメイトカップ」でツアー初優勝を飾る。
■リー・トレビノ
1939年生まれ、米国出身。メジャー通算6勝、PGAツアー通算29勝をマーク。全盛期の1970年代はジャック・ニクラスのライバル。ライダーカップにも6度選出された。
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