地元・福岡出身の後藤未有は気合十分 「初日からかっ飛ばして」好スタート
<Sky RKBレディスクラシック 初日◇16日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6489ヤード・パー72>
地元開催でのツアー初優勝に、気合は十分だ。後藤未有がボギーなしの4バーディで「68」をマーク。首位と4打差の6位タイにつけ、今季2度目のトップ10発進を切った。
福岡県北九州市出身で、福岡・沖学園高の卒業生。開催地が福岡雷山ゴルフ倶楽部に決まると、「ジュニアのころからそんなに回ったことのないコースだったので、オフにたくさん回らせてもらいました。下見も十分です」と準備。5~6回ほどラウンドして、コースの特徴を頭に叩き込んだ。
冬と初夏では「硬さとスピードが違う」とグリーンコンディションや仕上がりの違いを感じ取りつつも、下見の成果をしっかりと発揮した。「冬で飛距離が飛んでいなかったので、(今は)ちょっとラクになった部分はあるけれど、グリーンが硬くて手前ピンだとなかなかチャンスを作りきれなかった。もったいないところもあった」と悔やむこともあるが、ボギーフリーの滑り出しに納得の表情を浮かべた。
母と兄姉、そして甥っ子も応援に駆け付け、後援会のメンバーは大きなのぼりを掲げて声援を送る。「(地元開催に)プレッシャーを感じることはなくて、ワクワクの方が大きいです」と笑顔を見せる。「初日からかっ飛ばしていこう」と大好きなオレンジ色のセットアップに身を包み、すでにアクセル全開だ。
2023年に獲得した初シードを維持できず、QTランク32位で今季を迎えた。ここまでの8試合で予選落ちは半分。1カ月後に迫るリランキングは暫定27位。ビッグポイントを獲得して、安全圏に浮上したい。
「パッティングに苦しんでいたけれど、それも徐々に回復しつつある。きょうもしっかり打てていて、際どいパーパットもバーディチャンスも入ってくれた。地元に向けて調整した甲斐がありました。メリハリのあるゴルフをしながら、じわじわ伸ばしていきたい」。伸ばしあいになる週末に向けて、心は熱く、頭は冷静に見据えた。(文・笠井あかり)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。