石川県出身の鹿賀丈史主演 能登の今を伝え、能登の未来に寄り添う 「生きがい IKIGAI」公開決定

能登半島地震で大きな被害があり、8カ月後には豪雨に襲われた能登を舞台としたショートフィルム「生きがい IKIGAI」が、2025年6月20日より石川県で先行公開、7月11日より全国順次公開されることが決まった。企画・脚本・監督を宮本亞門が務め、石川県出身の鹿賀丈史が主演。ほかに、常盤貴子、根岸季衣、小林虎之介、津田寛治が出演する。
ミュージカル、ストレートプレイ、オペラ、歌舞伎など、ジャンルを越える演出家として国内外で幅広い作品を手がける宮本亞門は、能登でのボランティア活動に参加し、想像を超える被害と復興の遅れを目の当たりにした。宮本が地元の人々の声を聞き、言葉に触れ、復興の想いを募らせることで、「生きがい IKIGAI」が完成した。
石川県出身の鹿賀丈史は本作の出演について、「宮本亞門さんから、能登の現状やそこに生きる人を描いたショートフィルムを撮りたいというお話を頂き、即参加したいという意思を伝えました。少しでもこのショートフィルムで能登の方々が、元気になってもらえたらと思い撮影に挑みました」「このショートフィルムを通じて、観ていただいた方が少しでも強く生きていくということを感じていただけたら、これ以上幸いなことはありません」と、本作に込めた思いを明かしている。
「生きがい IKIGAI」と併映されるのは、映画の撮影のメイキングをきっかけに、能登で収めた人々の声から生まれたドキュメンタリー作品「能登の声 The Voice of NOTO」(監督・編集:手塚旬子)。フィクションとノンフィクションを同時に体感することで、二度の災害に苦しむ”能登の今”を知り、想いをはせることが”能登の未来”への一歩につながってほしいとの願いから生まれた。また、この作品の収益の一部は、能登復興のために寄付される。詳細は追って映画公式サイトにて発表される。
鹿賀丈史、常盤貴子、宮本亞門のコメントも公開された。コメントは以下の通り。
【コメント】
■主演:鹿賀丈史
昨年の元旦に能登地方を襲った大地震、そしてその後に起こった水害、
この2つの災害に能登の人々がどれだけ心をまたカラダを痛めつけられているのかと思うと気が気ではありませんでした。
そういう想いをしている時に、宮本亞門さんから、能登の現状やそこに生きる人を描いたショートフィルムを撮りたいというお話を頂き、
即参加したいという意思を伝えました。
少しでもこのショートフィルムで能登の方々が、元気になってもらえたらと思い撮影に挑みました。
撮影自体は亞門さんの想いの強さもあり、丁寧に丁寧に撮影を重ねました。
このショートフィルムを通じて、観ていただいた方が少しでも強く生きていくということを感じていただけたら、これ以上幸いなことはありません。
■出演:常盤貴子
宮本亞門さんが能登のために立ち上がってくださる。
私にできることがあるなら何でもしたいと思いました。
とてつもなく明るく、いつもあたたかく、愛に溢れた現場でした。
それもそのはず。
スタッフも、キャストも、みんながみんな、能登を思っての参加だったから。
亞門監督、今の能登を撮影してくださり、ありがとうございます。
今しか撮れないこの景色を胸に、復興へ向かって歩んでいきたいと思います。
■監督・脚本・企画:宮本亞門
能登の被災者が「元旦の震災、今度はこれか。まだ頑張らなきゃいかんのか」と語り、
現地の女性が「突然、やることも目標も消える…こんなに辛いことはない」と呟いた言葉に、深いやるせなさを感じました。
だから私は願います。命ある限り、諦めないでほしい。1日1日を生き抜けば、きっと希望が見える。
その思いで30年ぶりにメガホンを取りました。
この作品が、皆さんが「生きがい」を見つめ、心にそっと寄り添えますように。
【作品情報】
「生きがい IKIGAI」(上映時間:28分)
同時上映:ドキュメンタリー「能登の声 The Voice of NOTO」(上映時間:38分)
2025年6月20日(金)石川県先行公開、7月11日(金)シネスイッチ銀座 他順次公開
配給:スールキートス
©︎「生きがい/能登の声」フィルムパートナーズ
記事提供元:映画スクエア
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